皆様如何お過ごしですか?
本日のブログの内容は変わり種の
酒米雄町について記載いたします。
日本酒に興味ない方も読んでくださると幸いです。
雄町米
オマチストと銘打たれる熱狂的な雄町米の日本酒を
愛する人々を生み出すほど巷で人気になっております
まず雄町米について簡単に説明すると、
現存する日本最古の酒造好適米(酒米)。
個性的な酒米で、生産量は少ないが人気が高い。
しっかりとした強い味わいになりやすい。
雄町米は、山田錦、五百万石、美山錦、八反錦などに並ぶ
人気、認知、実力の高い酒米として知られています。
160年程前に発見され、品種改良されることなく栽培されている唯一の品種です。
生態
背丈が160cm 以上と高いので倒れやすい上
悪天候や病害虫の影響を受けやすい繊細さを持っています。
また、米粒は大粒ですが、心白(米の中心)にはムラが出やすく
水や肥料の細やかな管理が欠かせません。
他の品種よりも天候の影響を受けやすい上
化学的な肥料等を嫌う傾向があることから、生育を見極める目はもちろん
適切な水管理を行うなど、造り手の豊富な経験や勘を駆使して
栽培しなければならないのです。
手のかかる酒米なので、収穫量も少ないです。
他の品種に比べてかなり栽培が難しいため、なかなか普及せず
現在も収穫量の9割が岡山県で作られています。
歴史
1859年に岡山県 雄町の農家・岸本甚造(きしもと・じんぞう)が
伯耆大山という鳥取県の最高峰の山に参拝した帰り道に
珍しい2本の穂を見つけ、持ち帰って栽培したのが雄町の誕生のきっかけ。
当時は、2本の草から「二本草」と呼ばれていましたが
岡山の雄町にいい酒米があるとうわさが広がり
いつしか「雄町」と呼ばれるようになりました。
そんな品質の高い雄町は全国に広がり、明治時代には
酒米の最優良品種として全国で使用され、全国の新酒鑑評会では
「雄町でないと金賞は取れない」
と言われたほどでした。
また、雄町から品種改良をした酒米が多く生まれ
山田錦や五百万石などを含め現存する酒米の半分以上が
雄町をルーツとした酒米です。
味わい
旨みがしっかりとしているので、ふくよかな丸みのあるボディが特徴的。
また、味わいは重めですが、しっかりとした酸があるのでキレがいいです。
さらに、旨みの幅が出やすく、熟成によって化けるポテンシャルを持っています。
香りは山田錦に比べると控えめ。
味が乗ってくるのも早いので、新酒や生酒、無ろ過生原酒などでも
十分に旨みを引き出すことができる酒米です。
只今ごえんでは色々な雄町のお酒を揃えております。
ご興味のある方はどうぞ、ごえんでお召し上がりください。
皆さまのお越しをお待ちしております^^