GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

熊出没 ゴールデンカムイ読んで対策を

2016-10-05 04:32:37 | BOOK/COMICS
俺の地元で熊が出没した!
なんて言うと「どんな田舎に住んでるんだ」って言われそうだが、本当のことだから仕方がない。
といっても俺は別に辺鄙な山の中で生活してるわけじゃない。
大阪までJRで25分阪急電車で30分。京都へも同じくらいでいける。京都と大阪の中間地点。
山の麓ではあるが、駅前にはコンビニやスーパーがあり、大型マンションもある。
田園地帯に茅葺き屋根が連なる風景ではない。どこにでもある普通の沿線都市だ。過疎地ではないし、冬に雪で身動きが取れないような僻地でもない。

なのにここ最近、連日のように熊発見のローカルニュースが流れてくる。
麓の竹やぶに出没、3匹くらいいるんだと。
麓や裾野には小学校も中学校も高校もある。大丈夫か。

最近「ゴールデン・カムイ」という漫画にハマっている。
日露戦争が終わって間もなくの北海道が舞台。主人公は日露戦争で「不死身」と言われた兵士。そして縁あって一緒に行動するアイヌの女の子。
この漫画がすごいのは、当時のアイヌ人の生活や言葉、文化などをちゃんと描いてる。生き物や物へカムイ(神)と敬意を払い、狩猟を主体に知恵で生活してるアイヌ民族。
アイヌと日本人との関係や狩猟のことなども丁寧に描かれてる。
現在8巻まで刊行されてるが、元新撰組の生き残り(蝦夷の新撰組といえばおわかりね)も登場してきて、めっちゃ面白い漫画だ。ぜひ読んでない人は読んでほしい。

そのゴールデンカムイの中で、凶暴なヒグマが何度も登場し、主人公たちが戦うシーンが描かれてる。
本州はツキノワグマとかだが、北海道のはヒグマ(羆)。こちらの方がはるかにでかくて凶暴。
通説の「熊に出会ったら死んだふりしろ」は全く無駄とか、火を実は怖がらないとか、頭は固いから喉や心臓を狙わないといけないとか、ヒグマの習性とか戦い方がリアルに描かれてて勉強になる。
熊と戦うなんて漫画の中のことだと思って読んでたんだが、ここにきて熊との戦いが、まさか大阪に住む俺の現実になってくるとは思ってもいなかった。
ちゃんともう一度読んで、戦い方とか習性とかを頭に叩き込んでおこう。知ったところで勝てはしないのだが。

リラックマとか、プーさんとかなら可愛いもんだ。しかし、現実の野生の熊はちょっと可愛くない。
山にエサがなくなったからか、人間の作った農作物や家畜を食った方が手っ取り早いと気づいたのか。
猟師は地元にいるのか?能勢や丹波の猟師に来てもらうのか?
熊に注意って言われても、もし出てきたところに遭遇したらどうしたらいいんだ。
どうやってやっつける?
アイヌじゃないんだから弓矢やナイフで戦うなんてとてもできないぞ。

しまったなぁ。
以前に山賊ダイアリーという、猟師に転向した実体験をもとにした漫画を読んだらすっかり感化されて、「よし、俺も猟師になろう!」って思ったことがある。あの時に銃所持免許や狩猟許可取っておけばよかった。
まぁもっとも、その2年くらい前には映画パイレーツ・オブ・カリビアンを観て、「よし、俺も海賊になろう!」って思ったくらいだからアテにはならないが。



ハイキングとか、山菜取りに行く人気をつけてね。
っていうか出没してるこの時に行くなよ。近づくなよ。
ヤンキーに絡まれてるとかなら助けてあげられなくはないが、熊に襲われてたら絶対助けないよ。悪いけどスタコラサッサと逃げる。ごめん。
自分の身は自分で守ろうね。