真夏の早朝ゴルフ。
昇った途端にギラギラの
太陽がコースを
照らしていました。
前日、最終組が通過した
夕暮れに、
コース管理スタッフが
バンカーをきれいに均して
整えたのです。
普通はスタート前にする作業を
早朝のスタートに合わせて、
前倒ししてやってしまうわけです。
夜の間に……
タヌキやウサギたちが
『きれいにしてくれて
ありがとうね!』
と言わんばかりに
足跡をバンカーに
残していたようです。
こういうことがあるから
早朝にバンカー均しをする
コースが多いのかもしれません。
大きさや形が違う足跡が、
7本もありました。
何気なくそれを見ていたら
『ここはおいらたちの
フェアウェイじゃい!』
と声がした気がしました。
そもそも彼らの縄張りに
ゴルフコースを造って、
日中にゴルフをしているのは
人間の勝手です。
とはいえ、動物の学者は
ゴルフコースがあることで
里山に住むような小動物には
良い環境になっているそうです。
彼らが安定して数を
増やす要因になっている、
と言います。
ラビットと言えば、
ゴルファーを意味する
隠語の一つですが……
足跡を残さずに
きれいにコースを使ってこそ、
ゴルファーなのです。
バンカーに小動物の足跡は
微笑ましいですけど、
人間のものがあるのは
残念な気分になります。
ゴルファーの境界線は
色々なところに引かれていて、
僕らを試しているのです。
画像を撮ったのは
お盆の翌週でした。
手前のラフを見ると
あまりにも元気が良すぎて
少し怖いです。
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