<figure><figcaption>空気中の困りごとが増えて空気清浄機のニーズが伸びている</figcaption></figure>
家電量販店の「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」で家電コーナーを担当する小田達也氏は、「空気清浄機全体では、前年と比べて約1.5倍の売れ行き。中でも、加湿もできるモデルが人気で、高額な製品も好調」と現状を語る。「風邪の菌にとって苦手とされている環境は、湿度が50~60%で温度が20度ほど。ウイルスなどを抑制するには空気をキレイにするだけでなく、加湿も重要なので、加湿空気清浄機が人気」だという。
<figure><figcaption>製品がズラリと並ぶ空気清浄機コーナー</figcaption></figure>
空気清浄機の選び方
空気清浄機を選ぶ際には、大きく三つのポイントがある。一つは、先述の通り、加湿もできるかどうか。もともと加湿機を持っていて、追加で空気清浄機を購入する場合には、加湿機能が必要ない。ただ、加湿機と空気清浄機を別々に置くと、スペースをとることに加え、夏場に加湿機の出番がほとんどない。ミドルクラス以上の加湿空気清浄機なら湿度もコントロールできるので安心だ。
もう一つは、花粉対策と除菌・ウイルス対策のどちらを重視するか。ミドルクラス以上のモデルなら、ほとんどの製品がどちらも得意としているが、ビックロの「おすすめBest3」を例に、特に得意とする機能をあげてみる。ちなみに、どのモデルも加湿空気清浄機だ。
<figure><figcaption>ビックロの「おすすめBest3」空気清浄機は3モデルとも加湿機能付き</figcaption></figure>
ダイキンの「MCK70WBK-T」は、カーテンなどに付着した菌に作用するアクティブプラズマイオンと、集じんフィルターにかかったちりにイオンを照射するダブル方式で、特にウイルス抑制が得意。一方、パナソニックの「F-VC70XS」は、同価格帯の製品の中でもイオンの量が多く、花粉の除去やニオイ抑制を得意としている。シャープの「KI-LS70」は、ダイキンとパナソニックの中間にあたるという。