きょう、4月17日に18時から、4月7日の新型コロナ感染対策緊急事態宣言につづいて、その全国展開の安倍晋三の会見があった。
前回は、新型コロナ感染対策の前線に立つ医療従事者に対する感謝で始まった。今回は、この外出自粛のなかで、インフラや物流の維持、食料や物資の生産の現場に働いている人たちへの感謝で始まった。
私も、スーパーの棚に食料品がちゃんとあること、毎日ごみが集められること、水道も電気もガスも使えることに、感謝している。
しかし、その後の安倍の話についていけず、眠ってしまった。経済対策の話しは、単に政争や選挙対策にすぎない。
情緒的な安倍には、緊急事態対応は無理ではないか。だいたい会見の前に演壇にあがるとき、日の丸に一礼していたが、これは優等生のいい子ちゃんがやることではないか。日の丸や神や仏に祈っても、新型コロナ感染の流行を抑えられない。
経済対策は新型コロナ流行の収束期に行なうものである。もっとやるべきことがある。
政府は、医療従事者に感謝するだけでなく、医療従事者が必要としている、マスクやガウンやフェースシールドなどの防具を供給しないといけない。また、院内感染を未然に防ぐために、入所患者や医療従事者のPCR検査ができるようにしないといけない。医療従事者への危険手当も必要である。
外出自粛時にも、インフラや物流の維持、食料や物資の生産の現場に働いている人たちがいる。厚労省が健康管理の通達を出せば良いものではない。健康管理が行われるよう、事業主への監督だけでなく、従業員の健康相談を政府が直接うけ、PCR検査の便宜を図らないといけない。
保健所が電話相談でパンクしているが、こんなもの、民間のコールセンターで行えばよい。電話相談は同じような相談が多い。コールセンター業は、電話相談内容をすみやかに共有するノウハウとシステムがある。目の前のパソコン画面には、頻度の高い相談が表示されており、それを選択すれば模範解答が表示される。相談内容が専門的な知識を要するものであれば、対応できる人に電話を代わればよい。
コールセンター方式では、東京からの相談に、岩手や鹿児島から答えたっていいのだ。
いま、必要なのは、一般的な経済対策ではなく、経済を冬眠させるための休業補償であり、失業対策である。感染症大流行時に経済対策を行っても効果がない。求められているのは、経済を冬眠させて、大流行がおさまるのを待つことである。このとき、人びとが死んでしまっては、経済回復どころでなくなる。そのためには、収入がなくなった人に生きる最低限のお金を与えることである。冬眠状態に持ち込むべき業種の事業者にも休業補償が必要である。家賃を肩代わりするのでも良い。
残念ながら、安倍のまわりには、欲深い、ごますりのバカしかいないように見える。