猫じじいのブログ

子どもたちや若者や弱者のために役立てばと、人権、思想、宗教、政治、教育、科学、精神医学について、自分の考えを述べます。

枝野幸男を党首から他党が引きずり下ろすのは正当か、テレビが外から政争を煽っていいのか

2021-11-02 21:44:27 | 政治時評

BS TBSの『報道1930』もBSフジの『プライムニュース』も政争を煽っている。

むかし、金融エコノミストたちは、経済的波乱を起こるのを楽しみに待っていた。経済的波乱が起きると、危機を煽ると自分のメディアの出番が出てくるからだ。それだけでなく、株価が上下すると、投資家はふだんにない望外の利益にありつける。

テレビが政争を煽って何か利益があるのではないだろうか。

政争と論争とは異なる。政争はルールなしの権力争いである。論争は「真理」は何か、「正義」は何かの争いであり、もしかしたら、「真理」「正義」は不可知、あるいは、存在しないのかもしれないから、相手を負かすのではなく、歩み寄り、以前より、マシな相互理解に達する過程である。

NPOで困っている子ども、若者に支援の手を差し伸べる仕事をしていると、政争を煽っているテレビにはついていけない。

左翼とは平等を求める立場である。人の上に人がいる社会構造を否定する立場である。民主主義の基本は、宇野重規が言うように、「平等」だと思う。

立憲民主党はリベラルを旗印に議員を集めたが、日本に必要なのは、多くの人々を集める開かれた左翼政党だと思う。リベラルな左翼政党があって悪いことはない。

立憲民主党が共産党と野党共闘を組んだことを、自民党、公明党、維新が非難する権利もないし、立憲民主党の解体を狙う悪意があるのだと思う。これを面白がって、テレビが政争を煽るのに、私は不愉快である。

リベラルは、単なる多様性の肯定ではなく、困難な立場にいる少数派を守ることである。だからといって、リベラルが少数派の金持ちを守る必要がない。少数派の金持ちは、社会で優遇されており、権力をもち、人の上にいる。何も困っていない。

富裕層の課税強化をいう政党、雇われる人たちの権利を擁護する政党、貧困に苦しんでいる人たちを守る政党が私には必要である。

選挙は自分たちを代表する議員を選びたいのであって、リベラルな左翼政党がなくなれば、私の選択肢がなくなる。政党解体を煽るようなTBSテレビやフジテレビのあり方に怒りが静かにこみ上げてくる。

[補足]

いま、テレビ朝日の『報道ステーション』は「連合が立憲民主党の最大支持母体」と言っていたが、これはウソである。多くの労働組合が企業の第2人事部となり、連合は安倍元首相と協力関係をもった。連合は、新潟県では自民党と組んで、原発の再稼働をはかってきた。いっぽう、新潟では、連合なしで、立憲民主党が勝てるようになった。立憲民主党は「労使協調」の連合からの自立をはかってきた。連合は立憲民主党の最大支持母体ではない。