猫じじいのブログ

子どもたちや若者や弱者のために役立てばと、人権、思想、宗教、政治、教育、科学、精神医学について、自分の考えを述べます。

自分の顔に自信をもとう、目が小さいのも そばかすも個性美である

2021-11-28 23:53:37 | 社会時評

きょうの朝日新聞に『ディオール、中国で発表の写真撤回 「アジア人蔑視」「ステレオタイプ」と批判』との小さな囲み記事が載った。この記事は、4日前のBBCの記事“China: Photographer sorry for 'small eyes' Dior picture”に触発されてのものと思われる。朝日新聞の前に、すでに、日本のメディア各社でも同様の報道があった。

記事をかいつまんでいうと、クリスチャン・ディオールのアート展で公開された冒頭の写真に、中国のネット上で《「アジア人を蔑視している」などとして批判され》、ディオールが撤回に追い込まれただけでなく、《撮影した中国人女性写真家も「深く反省し、当時の自分の無知を責める」と謝罪した》ということである。

問題は、何がアジア人(中国人)を侮辱したとネット中国のネット住民が感じたかである。

「陰気な表情」「悪い目つき」「腫れぼったい一重まぶた」「中国人は目が小さな人ばかりではない」「長年にわたってアジア女性は、小さな目とそばかすで表現されてきた」

美とは個々の人間の主観であるから、「目が小さい」からと言って、「そばかすがあるから」と言って醜いわけでない。

美は個性である。写真家は謝罪する必要がない。美しいと思って撮影したはずである。なのに彼女が謝罪したのが、この記事の怖い所である。

私が中学にはいったとき、最初に好きになった子は、長いまつげで瞳と白目が見えなかった。目が細かったわけである。

いま、電車にのって向かいの女性の顔をみると、横浜市は北日本に属するせいか、ほとんどの人の眼がしらに「蒙古ひだ」がある。私は、小さいときにマンガのせいで、みんな「どんぐりまなこ」であると思っていた。ある時、自分の母が「どんぐりまなこ」でなく、「釘字まなこ」であるのに気づいた。「蒙古ひだ」があって、眼がしらにカバーがかかっているのである。そのとき以来、しばらくは、みんなそんなものと思っていたら、東京で出会った四国出身の妻は、「蒙古ひだ」がないのである。

私は30歳前後にカナダにいて、大学で中東系の女の子によく声をかけられたが、目が大きいだけでなく、目がしらも目じりも同じ形をしているのである。ここで、ふたたび、認識をあらたにした。

人それぞれ目のかたちが違っていて いいのである。息子によると、日本では蒙古ひだを切除して目を大きく見せる美容整形が流行っているという。自分勝手に自分がブスだと思う必要がない。自分をブスだと思いこむことこそ、極東アジア人蔑視ではないか。

そばかすや染みだってそうである。私は可愛いと思う。あればあるで顔のアクセントになる。欧米人のほうがそばかすが多いのではないか。私自身も年老いて、染みが増えてきた。

母は自分の顔に劣等感をもっていたが、女性のかたには、自分の顔を美しいと思ってほしい。自信をもって、堂々としているのが一番美しいのだ。