前米大統領ドナルド・トランプは強運の持ち主である。アメリカ時間7月13日午後6時15分(日本時間14日午前7時15分)、彼は東部ペンシルベニア州で演説中に銃撃を受けたが、弾丸は右耳を貫いただけで、脳に損傷はなかった。これは奇跡である。
BBC報道によれば、銃撃した実行犯は、トランプの背後にいたシークレットサービスの狙撃班によって、その場で射殺された。
死亡した実行犯は、身分証など身元が分かるものを持っていなかったため、連邦捜査局(FBI)はDNAや顔認識技術を使って、身元を特定した。
私は、演説するトランプの背後の高台に狙撃手が潜んで、会場全体を見渡し、不審な行動をするものがあれば、その場でただちに射殺する体制をシークレットサービスが取っているとは、知らなかった。
銃撃の数分前に、ライフルを手にした実行犯が演壇から130メートル離れた納屋の上を這っているの目撃した人がいたという。目撃者は警備側に知らせようとしたが、これに警備側の狙撃手は気づかなかったようである。間の抜けた話である。
実行犯の身元特定に、FBIが「DNAや顔認識技術」を使ったというのも、私にとって、驚きである。最新技術であるというだけでなく、FBIに膨大なDNAや顔のデータベースがあるということである。日本政府も顔認証を国民健康保険の利用に採用したことに、監視社会の世界的進行を私は思う。
BBC報道によれば、FBIは犯行の動機解明に、ソーシャルメディアなどの投稿や最近の通話記録を調べているが、動機や計画などをうかがわせる内容は今のところ見当たらないという。政府による事前の個人情報の収集は、通信の機密に反しないということなのだろう。FBIは、きっと大量の個人情報をためているのだろう。
(BBC報道「トランプ前米大統領の暗殺未遂、容疑者はどういう人物か」)
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