きのう、NPOで子どもと話していたら、うれしそうに、あす、クリスマスプレゼントを買うのだ と その子が言う。誰に買うのか、と聞いたら、自分に買うのだと言う。私は、お母さんに買うとか、お父さんに買うとか、弟に買うとかいう答えを期待していたので、拍子抜けてしまった。
私がカナダにいたとき、クリスマスイブが明けた朝、家族が互いにプレゼントを交換するのが、慣習だった。親からお金をもらって自分のポケモン・シャイニングパールを買うのなら、正月にお年玉と同じではないか。日本のクリスマスはどこか変だ。
確かに欧米のクリスマスも、現在、商売人の仕掛けるイベントになっている。しかし、それでも、クリスマスは家族やふだん付き合っているひととの愛の絆を確認し強め合う機会になっている。クリスマス映画は、みんな、ふだん欲どうしい、あるいは、意地悪なひとが、クリスマスの日に、ちょっとしたきっかけで、愛に目覚めることがテーマになっている。
クリスマスイブに彼女とホテルに行くと言うのも変だ。家族そろって家でちゃんとした食事をし、そのあと教会のミサに出かけるの慣習である。
たぶん、欧米人にとって、クリスマスは、町の住人が、昔、共同体の一員だったことを思い出す日でもあるのだろう。
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