悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真825 緩やかに

2009-09-09 00:10:00 | 短歌写真
2009-0909-yts825
緩やかに異なるつねなど見えずとて
この世の人のいふべからざれ
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○岩沙参(いわしゃじん)。Adenophora(アデノフォラ)。「薬植21」という名の、言ってみれば高山植物園を回遊する。標高2150mの看板にあちこちで出会った。「異(い)なるつね」は、「異常」。環境歌、とでも名付けようか。自然の営みの変化に鈍感にならないようにしたいもの。絶滅危惧亜種、とは私の命名。
□短写825 ゆるやかに いなるつねなど みえずとて
        このよのひとの いふべからざれ
【写真】同前。異色の一花は、PCでの着色。
☆O&N02

訂正:初稿、蛍袋ではなくて、岩沙参でした!

俳句写真555 御岳の

2009-09-09 00:00:00 | 俳句写真
2009-0909-yhs555
御岳の
機嫌も秋も
半ばかな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○「木曽路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。」
島崎藤村の文章は、現代でも通じる。対向路線に大型車が来なかったから、こちらの観光バスも隘路の長丁場を順調に登り切った。すると、急に飯森高原が開ける。下界に広がる秋晴れも、仰ぎ見る3000m級の御岳周辺では、雲がなかなか切れない。下界の初秋は、高山ではすっかり半ばの秋。しばし、吟行は御岳・奈良井から。重陽。

□俳写555 おんたけの きげんもあきも なかばかな
【写真】「御岳ロープウェイ」上り線から。着駅(飯森高原駅)のアルコール温度計は16.5℃。
☆O&N01