2010-0616-yts948
梅雨入りと聞えしときにはじけたる
忍摺こそ恋の花なれ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○首都圏入梅の日、芝庭に急に捩花(ねじばな)・捩摺(もじずり)が林立した。翌日はほとんど真夏日だったので、あえなく消滅。捩花の別名は「忍摺」(しのぶずり)で、記紀万葉以来、恋歌・思歌(おもいうた)との関係が深い。
cf. 2006-0630-yts172
陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに 乱れそめにしわれならなくに 源融
2008-0627-yts611
古をしのびて眺む綟摺の 今年はげにもにぎはひて咲く
□短写948 つゆいりと きこえしときに はじけたる
しのぶずりこそ こひのはななれ
【写真】珊瑚樹と同じ。