2011-1109-yts1086
短歌写真1086 合歓花の
合歓花のやはらなる波今はなく
冬立つ空にさや揺るるのみ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○初夏からあれほどの見事な花波を見せてくれた、合歓の花たち。立冬の青空に時折かさこそと音をたてて、種莢が風に揺れていた。
¶さや=「莢(種を宿している)」と「さや(擬音の)」を掛ける。「さやさや」を「さや」とする表現は、万葉集以来の用法。
□短写1086 ねむはなの やはらなるなみ いまはなく
ふゆたつそらに さやゆるるのみ
【写真】きのう、赤坂公園。
memo-きょうの万葉短歌: 撫子があなたであったら、飽きることなく愛撫し続けるのだがなあ、と家持(やかもち)。
なでしこがその花にもが朝な朝な 手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ 大伴家持(408) http://blog.goo.ne.jp/yjm840/d/20111109