
2007-0421-yis141
宮さまの形見の喪服を着ていると
涙に濡れてだめになりそう 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書は、「なにのみことかやにおくれて」。何やらの皇族が亡くなられて。現代詠で「宮さま」としたが、依拠本の頭注に「為尊親王」と。為尊については、「夢よりも-和泉式部日記」(2006年10月30日、literature)、「新古今集現代詠053 世の中が」(2005年09月08日)に、関連記事。
¶ふぢごろも(藤衣)=<喪服。『奥儀抄』によれば、藤の皮で織ったものという。「ふぢ」は「朽ち」の縁語。>(新潮版)
□和141:をしきかな かたみにきたる ふぢごろも
ただこのころに くちはてぬべし
□悠141:みやさまの かたみのもふくを きていると
なみだにぬれて だめになりそう