悠山人の新古今

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132 布引の夏の

2005-12-23 06:30:00 | 新古今集

 障子絵に感じての作歌。「最勝四天王院(名所)障子絵和歌」としても伝わる。
 ひらかなy132:ぬのびきの なつのころもを なびかせて
          たきにてんにょの まぼろしをみる
 ひらかなs1651:ひさかたの あまつをとめが なつごろも
          くもゐにさらす ぬのびきのたき
【略注】○雲居=(雲の中。そこの住居→)天上の世界、天の宮中。
    ○布引の滝=(神戸市中央区葺合町布引)前二首もこの滝に寄せる。都に
    も知られていた、滝の名所。『伊勢物語』に「長さ二十丈、広さ五丈なる石の
    おもて、白絹に岩を包」むようだ、と。
    ○藤原有家=悠 103(11月12日条)既出。
【補説】布引の滝。「神戸を代表する滝。新幹線新神戸駅の北約100mの所に雌滝が
    あり、その上の200mの所に雄滝がある。その二つの滝の間にはさまれて夫婦
    滝、鼓ヶ滝があり、これらの4滝の総称を<布引の滝>という。都会に近い場所
    に位置する滝だが、喧騒を離れ静かに森林浴も楽しめる。<日本の滝100選>
    に選ばれている。」(JRおでかけネット)


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