010 朝日さす山の

■空気がきれい、高い人工建築物がない、視力がいい。当時の風景詠を想像する。

【略注】○朝日影にほへる＝朝日の光が射している。
　　　　○藤原有家＝重家の息子。大蔵卿。新古今集５選者のひとり。
【補説】巻１春歌（はるのうた）上の巻末歌。春歌下の巻頭歌「山に桜さきたる」へ、「両巻を
　　　　緊密に結ぶための配慮」と岩波版（後記）。
【参照文献】主に下記の全集本を参照した。本歌の表記は小学版に依拠。
　　　　○小学版（小学館）、日本古典文学全集26、新古今和歌集、峯村文人　校注・訳。
　　　　1974年初版、1992年20版。
　　　　○新潮版（新潮社）、新潮　日本古典集成24、新古今和歌集　上、久保田淳　校注。
　　　　1979年発行、1995年7刷。
　　　　○新潮版（新潮社）、新潮　日本古典集成24、新古今和歌集　下、久保田淳　校注。
　　　　1979年発行、1993年5刷。
　　　　○岩波版（岩波書店）、新　日本古典文学大系11、新古今和歌集、田中裕、赤瀬信吾
　　　　校注。1992年1刷、2001年5刷。
　　　　○岩文版（岩波文庫）、新訂　新古今和歌集、佐佐木信綱　校訂。1929年1刷、1990
　　　　年改版64刷。