157 嬉しさと懐かしさ 2006-02-10 07:30:00 | 新古今集 詞書によると、藤原公継(きんつぐ)が勅使として伊勢神宮を訪ねた。そこに仕える女房の一人が、帰京した公継に贈った歌、とされる。両者は都で特別な関係にあった。 ひらかなy157:うれしさと なつかしさとで まったのに かおもみせずに かえったのよね? ひらかなs1873:うれしさも あはれもいかに こたへまし ふるさとびとに とはれましかば【略注】○いかに答へまし=どう答えようか。どう答えたらいいのか。 ○故郷人=(詞書から)久しぶりに都の香りを運んで来た人。実は かつて情を通わした男。 #芸術 « 156 まだかしらもう | トップ | 短歌写真107 赤岳の* »