悠山人の新古今

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014 山里の桜の

2005-07-13 15:00:00 | 新古今集


■入相(いりあい)は「日の入る頃。夕暮。」と、広辞苑第五版(岩波書店)にも現代語とし
て載る。日常ではあまり聞かないが、ちょっとひとひねりしたい文章に使える。「~時」「~
の鐘」も、ちゃんとある。

【略注】○能因=橘永(ながやす)。文章生(もんじょうしょう=古典・漢籍研究者)から出
    家した僧。
【補説】鐘も声を出す。「祇園精舎の鐘の声」(平家物語)「山寺の入相の鐘の声」(拾遺和
    歌集)「山寺の入相(の鐘)の声々に」(源氏・澪標)「山近き入相(の鐘)の声ごとに」
    (枕)。鳴るのも当然。「夕暮れの、入相(の鐘)鳴れば今はとて」(太平記・2)
    この歌はまた、能・謡曲の「道成寺」の引き歌(引用して盛り上げる)としても有名。
    (新潮版、ほか)


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