悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真710 四つにちり

2009-01-25 05:00:00 | 短歌写真
2009-0125-yts710
四つにちりいづれ生さるる新しき
げに命こそ大きやかなれ
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○花も人も、老いて死に、新しい命が生まれる。「ちり」で「散り」「塵」を掛ける。「新し」の古い読みは、「あらたし」。
¶四(よ)つ=「四」の単語家族に「死」「西」がある(学研版『漢字源』)。北京官話では 四si4、死 si3、西xi1。四肢・四分五裂。
¶大(おほ)きやか=<大きく感じられるさま。大がら。「大きらか」とも。>(旺文版『古語辞典』)
□短写710 よつにちり いづれなさるる あらたしき
        げにいのちこそ おほきやかなれ
【写真】気分転換の色を使う。電網から一部を借用して加工。

短歌写真709 たづね見ば

2009-01-24 05:10:00 | 短歌写真
2009-0124-yts709
たづね見ばなほ恥ぢらひて俯けど
なれは蘭なり冬日をあびよ
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○昼過ぎに訪れたが、やはり日差しは冬である。
□短写709 たづねみば なほはぢらひて うつむけど
        なれはらんなり ふゆびをあびよ
【写真】同前。
【memo-やはり無差別擁護】きのうの各TV局は、世界注視の人があの1300人余を葬り去った側を擁護し、葬られた側への言及はほとんど避けた、と報じた。日本での世論調査の結果は、彼への支持率は「89%」と。清沢洌日記を書いているのではないが、余りにも急激かつ熱狂的な迎合には、不安を覚える。
☆洋蘭展3

短歌写真708 なれもまた

2009-01-23 06:00:00 | 短歌写真
2009-0123-yts708
なれもまた花にしあれば咲きかをり
めでられてこそながかるらめや
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○世界蘭展のあの大規模を思いながら観賞するのも一興。
□短写708 なれもまた はなにしあれば さきかをり
        めでられてこそ ながかるらめや
【写真】同前。
☆洋蘭展2

俳句写真425 房に入れば

2009-01-22 05:30:00 | 俳句写真
2009-0122-yhs425
房に入れば
にほひこもれる
春ならん   悠山人

○俳句写真、詠む。
○洋蘭小展示会を見る。会場というよりは部屋なので、「房(歴史仮名:ばう)」か「曹子(歴:ざうし)」。漂うは「かをり」か「にほひ」か。「らん」は助動詞に花名を掛ける。
□俳写425 ばうにいれば にほひこもれる はるならん
【写真】蘭の園芸種名は、名札に拠るメモ。
☆洋蘭展1

image635 梓樹猿面

2009-01-22 05:20:00 | images
2009-0122-yim635
title:Catalpa_ovata
yyyy/mm:2009/01
memo:面白い裸木を題材に撮影。樹にかかっている手製の木札に「アメリカ キササゲ」とある。「きささげ」の漢字を電網で調べ始めたが、またも藪の中だった。学名を頼りに、中文(中国語)版で漢字を見る。カタルパ・オワタ Catalpa ovata。梓樹 zishu 34(しじゅ)。そこで梓樹猿面 zishuyuanmian 3424 と題した。前のみどり公園で。

短歌写真707 いづれとぞ

2009-01-20 06:30:00 | 短歌写真
2009-0120-yts707
いづれとぞなきことほぎの声ありて
すはれゆきたる大寒の空
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○厳冬期になっても、なお大空へ向かって、精一杯手を広げて立つ大欅。世界不況のなか、最強国家初の黒人指導者の就任式の日でもある。「大寒」を「たいかん」と読むアナウンサーが、今や圧倒的。テレビの力は絶大なので、「だいかん」は誤読、と言われる日も余り遠くない気がする。
□短写707 いづれとぞ なきことほぎの こゑありて
        すはれゆきたる だいかんのそら
【写真】みどり公園で。

image633 中富の三島

2009-01-19 07:20:00 | images
2009-0119-yim633
title:Santoh_in_Nakatomi
yyyy/mm:2009/01
memo:町村合併推進策で、中富(なかとみ)町は身延町の一部になった。その「なかとみ工芸美術館」で、村上三島(むらかみ さんとう)の書展が催されている。なお、地元和紙の多面的な作品の展示即売も、素晴らしい。Murakami Santoh is one of the most famous and wonderful calligrapher in Japan. His exhibition is now open at Minobu-Nakatomi Craft Gallery.
【memo-死者1300余】けさ七時のNHKニュースで、とうとう死者数は、12月27日以来、(事実上の無差別攻撃で)1300人を越えた、と報じた。当初の専門家の予想どおり、最強国家の大統領就任式を前に、あの日から初めての停戦・静寂の夜、という映像も流れた。
☆身延睦月6

俳句写真423 薄き日の

2009-01-18 07:30:00 | 俳句写真

2009-0118-yhs423
薄き日の
門前町に
ひと途絶ゆ   悠山人

○俳句写真、詠む。
○駅は富士川沿いなので、久遠寺とはかなり離れている。
□俳写423 うすきひの もんぜんまちに ひととだゆ
【写真】橋の100mほど左が、富士川。やや白飛びを抑えたほか、写真にほとんど手を加えてはいない。
【memo-結社】<何事も「ものを習う」というのは、「守・破・離」という段階を踏むものです。初心の頃は「先生の言うことを全て守ってそのとおりにする」 それが「守」の段階です。その段階が終了したら「破」の段階に進む。「破」の段階は先生の教えに時に破って、自分の考え、工夫を加えていく段階です。「離」の段階は「破」の段階からさらに進んで、自分の考えで思う存分作品を発表する段階です。ところが、いろいろな結社の人と話をすると、所属結社の先生が「破」の段階へも「離」の段階へも進ませてくれないというのです。主宰の考え以外の俳句を作っても認めてくれない。他の句会に出ることも認めてくれないというのです。>(鹿又英一、「俳句」2008年12月) <・・・濃密な人間関係の中で短歌の質を高めようという教育力が結社の中で着実に機能してきたことを忘れてはならない。//
結社誌では、主宰、選者、主要同人等、経験に応じて作品欄がランク分けされ・・・が通常である。そのシステムは短歌や俳句に独特のものであるが、・・・作歌意欲の増進に繋がっている側面もある。>(小塩卓哉、「短歌」2008年09月)
☆身延睦月5