どうしても香川教授のほうの味方をしたくなってしまって、主人公側に共感できないんだけどどうしよう。香川教授悪役説をどっかで見たような気がするんだけど、今のところ全然そうは見えないな。蓮のほうがよっぽど悪い奴に見える。
大久保編集長が前に「正義は一つじゃない」って言ってたけど、ここでやっと真司とは対立する正義を持った初めての人が出てきたって感じ。手塚は対立してなかったし、他のライダー達は蓮も含めてただの自己中だったしな。
香川教授は優衣一人を犠牲にすることでたくさんの人の命を救おうとしてるんだよね。人がモンスターに襲われるのもそもそも優衣が原因だとしたら、全く罪のない人を人柱にしようとしているのとも違うわけで。
真司を殺そうとした東條も止めたし、蓮ともできることなら戦いたくないと言っていたし、犠牲を最小限にくい止めようと本気でしてる。
家族を守るか、自分の目的を遂行するかの二択を神崎士郎から迫られて、結局家族を捨てる選択を香川教授はした。そのことに蓮は怒ってたけど、この人がどんなに悲壮な決意でこの戦いに臨んでるか理解できないのかな。
香川教授だって家族を殺されて平気なわけがない。蓮みたいに私情だけに走って視野が狭くなってる人間とは違うんだよ。
私は蓮には全く共感できないな。自分の大切な人を守るために、他の誰かが大切にしている人を何人も殺すことが正しいとは思えない。
あそこまで残酷にはなれないにしても、蓮って神崎士郎と同類なのかもしれない。私情モンスター。しかも自分が守ろうとしている相手の気持ちも無視してるところがタチ悪い。
もちろん東條は蓮とは比べ物にならないくらいタチ悪いが。仲村くんを殺したことを大して気にしてなさそうなところがとても怖かった。浅倉と違って一見大人しそうだから余計に。
北岡のことはちょっと好きになってきたかもしれない。土下座からの浅倉追い込み逮捕あたりから。森本弁護士(だっけ?)が来るのを期待してた浅倉の前に現れて「一緒に裁判で勝ち取りましょうよ。有罪をね」って言ったシーン良かったな。
……結局浅倉の脱獄を阻止できなかったけどね。まあ今回は死者は出ていないようだから良かった。ただ、人権派弁護士を揶揄していると思われる描写はちょっとどうかと思った。
オルタナティブ・ゼロについても少し。香川教授の変身ってデッキ投げるのな。なぜ投げるんだ。落としたらすげえカッコ悪いぞ。そういや「英雄」ってワードもいい年してアレだし、生真面目そうだけど意外と厨二なのかもな。ただ、後ろ向きでナイトの剣を受け止めるところは普通にかっこいいと思った。
ファイナルベントはまた轢き逃げか。ナイトサバイブも轢き逃げなので轢き逃げVS轢き逃げ。若干ギャグっぽかった。
どうもよくわからんのが、蓮と東條がバイクで着いたばっかりなのに神崎士郎と香川教授のやりとり(家族を人質にとったこと)を知っていたり、自分が助けたのが香川教授の家族だということを真司が知っていたこと。ここは深く考えないほうがいいんだろうな。
次回はまた新しいライダーが出てくるのかな。名前はインペラー? 予告に出てきた台詞(「どうです? 俺、強いでしょ?」)からすさまじい雑魚臭がするんだが大丈夫だろうか。
あと、ストーリーとは関係ないけど気になったこと。香川教授の家族がモンスターに襲われてた場所(噴水のあるところ)って「劇場版 媚空」でも使われてたよな。ウサミ法師の襲撃があったところ。特撮の定番スポットなのかな?