乙女ゲーがまだ珍しかった時代に発売されたゲーム。
主人公が3人いて、それぞれの立場によって他のキャラクターの接し方が変わってくるところが面白い。一人のキャラクターのいろんな面が見られるから。
ただ、その分一人一人の物語は薄くなってしまった。イベントも会話パターンも少なくて、季節が変わるまで延々と同じ会話を見続ける羽目になる。ボリュームのある最近のゲームに慣れていると、このゲームはものすごく退屈に感じると思う。
恋愛プロセスの描写はイマイチかな。ラストで唐突に恋愛関係になる感じ。突然相手が一人で長々と口説き文句らしきものを語りだして、聞いているこっちはポカーン。セリフも妙に臭くて若干引いてしまった。
どうも私は、乙女ゲー特有の「甘い台詞」とやらが鳥肌が立つほど苦手みたい。乙女ゲーはあまりプレイしたことがないので詳しいことはわからないけど、キャラクターがくっさい台詞を吐くのは普通のことみたいだね。
隠しキャラ以外はどの主人公でも攻略できるので、いろんなカップリングが楽しめるのもこのゲームの売りの一つ。
一番好きなカップルはシルフィスとディアーナ。でもシルフィスとメイもいいし、シルフィスとノーチェも捨てがたいし、シルフィスと女の子の組み合わせはみんな好き。
というわけで女の子のエンドは全部見た。男性陣よりイベント少ないから、一途プレイすると本当になにも起こらなくて退屈だったけど。
好きなキャラはシルフィス。シルフィスは中性のままが一番好きかな。女シルフィスは私にはちょっと違和感ある。完全に女性になってしまっていて。男シルフィスはまあまあ好き。まだ中性的な感じがするから。
男性陣はピンとくるキャラが一人もいなかった。主人公たちが15、6歳なのに攻略キャラに三十路がいるとか勘弁してよ。25overだって相当キッツいのに。
許容範囲だったのは、主人公たちと同じ10代のガゼルとアイシュとキール兄弟くらいかな。他は漏れなく犯罪ね。自分は割と少年キャラ好きだと思うけど、ガゼルには何故かあまり魅力を感じなかった。
でもむしろヒロイン同士の関係性に萌えるゲームだと思ってるし、ヒロインは全員好感が持てたのでOK。
乙女ゲーとしてはどうかと思うが。