心 の 盾 石 井 有 人
どんなに優れた人であっても、外からの影響に対して、全
く何も感じない人は居ないであろう。社会生活の中にあって
は、様々なタイプの言動に一喜一憂することも少なくないと
思う。そこで、「受け止める」と「受け入れる」という似て非
なる二つの意味を理解しながら、対応策を考えて置くことで、
本来感じていたストレスを減らして、より大らかに生きてい
けることを知っておくべきである。
では「受け止める」ときの留意点としては、自分にはしっ
くりこないことでも一応向き合い、自分の考えと比較するこ
とによって混乱してしまうのではなく、一時的に相手の言っ
たことに興味を示し、「そうゆう意見もあるんだなあ」くら
いに止めおくこと。
また「受け入れる」については、自分に
しっくりきたことであれば、喜んで心の扉を開き、相手の存
在や言動内容を噛みしめることによって、お互いの信頼を深
め合えれば良いのではなかろうか。
要するに、何もかもを大事な自分の領域に取り込んでスト
レスを溜めるのではなく、「受け止め」と「受け入れ」を上
手に使いこなすことによって、自分らしい生き方を支えてく
れる「心の盾」を備えておくべきである。
これから川柳を
学んでいく上でも、何を一番大切にすべきかをきっちり抑え、
その信条をベースに自分に相応しい川柳の道を選び出し
堂々と歩まれる事を願っている。
・・・・・今日は文化の日・・・・・