三界万霊塔(さんがいばんれいとう)は、衆生が生死を繰り返すという、輪廻に3種類ある迷いの世界(欲界・色界・無色界)の、すべての霊を供養するために建てる塔のようです。建てられ方を見ていると、無縁となった人や墓を供養する場合が多いようです。
三界萬霊塔(お堂 五平町1792)
寛政4年(1792)に建てられたらしい塔です。文字の下に蓮の花が彫られています。寺の名残りらしいお堂の脇にある5基の石造物群の中にありました。
三界万霊之塔(長福寺 塩崎町1135)
本堂より一段低いところにまとめられている、古い墓石や石仏が並んだ隅の方に、小さな石塔ですが建てられていました。
三界萬霊供養塔(柳河町共同墓地 36°23'57.0"N 140°27'58.8"Eあたり)
昭和59年に、墓地の委員会によって建てられたようです。那珂川の河川敷を背景にして、無縁仏の中心に建てられていました。
三界萬霊(蓮乗寺 元吉田町2705)
檀家が奉納した三界万霊塔のようで、本堂に向かう参道脇に立てられていました。このお寺では、本堂裏側に無縁仏群があります。
三界万霊無縁精魂塔(宝性院墓地 大串町36°19'47.4"N 140°32'22.7"Eあたり)
この塔などは、「無縁」の文字が入り、はっきりと無縁塔であることが分かります。昭和11年に建てられたものを、昭和31年にこの墓地に移したようです。
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