ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の伝説(9)

2021-11-25 19:41:19 | 水戸

 旧黒磯村の賀茂神社(駒形神社)には雨を降らせる箱宮があったそうです。遠くの村が、雨乞いしても雨が降らなかったので、箱宮を夜中にそっと自分の村へ運んだそうです。いじっているうちに箱宮の蓋が外れて、稲妻が龍のように空へ駆け上がり、大雨が降り雷が鳴り作物が流されてしまい、村人は困って、あわてて箱宮を黒磯村に戻したそうです。そこで年寄りが集まって念仏を唱えると、雨雷は止んだそうです。念仏はその後、五か村念仏と呼ばれるようになったそうです。写真は賀茂神社です。

 

 昔から大塚池には、池中に水が湧き出る水釜と泥釜があるそうです。この水釜は竹竿(たけざお)を何本もつないでも底には届かなかったそうです。毎年土用ごろになると、湧水の量が増して、その付近は危険だから近寄るなといわれていたそうです。写真は10月の大塚池です。

 

 下入野に華蔵院(けぞういん ひたちなか市)の末寺である長楽寺というお寺があったそうです。両寺と、芦川という武士の家にいる3匹の大猫が、お月夜のころになると毎晩長楽寺に集まり、「三拍子揃わないと調子があわない。これで揃った」といって踊り出したそうです。華蔵院の猫が遅れてきて、「今夜は和尚様の帰りが遅く、衣を着てくることができなかった」といったり、毎晩出かける猫を不思議に思って寺に見に来た芦川に、きれいな娘に化けた猫が「よくおいでになりましたね」といったりしたそうです。写真は華蔵院(ひたちなか市栄町1-1-33)です。

 

 大足(おおだら)横宿に阿弥陀院というお寺があったそうです。本堂の天井に龍が描かれたそうですが、その龍が水を飲みに行くという噂が立ち、調べてみると、田や畑に龍の腹跡のようなものが続いているのが見つかったそうです。坊さんのいう「これは仏さまのお慈悲です。みなで供養しましょう」ということになったそうです。村の人は「この天井の龍の絵は、狩野法眼様が描いたものだっぺ」といっていたそうです。

 

 むかしある富豪の家で、大晦日の晩に、奉公人が間違って火を絶やしてしまったそうです。困りに困っていたところ、ちょうど葬式の行列が火をつけて家の前を通りかかったそうです。その火をもらって、その家は元日を迎えることができたそうです。大晦日に火は元日まで持ち越せというということだそうです。

水戸の伝説(8)

水戸の伝説(7)

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水戸のだるま(2)

2021-11-24 19:58:44 | 水戸

下市だるま市(本町通り沿い)
 江戸時代1月8日に行われた初市が、今のだるま市として残っているのだそうです。この初市の恒例化によって、下町が下市、上町が上市といわれるようになったそうです。だるま市のときに出御する市杵姫神社は、かつて、8,9日に下市(本町)、10日に上市等と、各地を回って初市の守護をしたそうです。下市だるま市で売られるのは市河だるまのようです。写真は今年のだるま市です。

 

だるまお焚き上げ(水戸八幡 八幡町8-54)
 役目を終えただるまのお焚き上げが東照宮の節分祭で行われていました。写真は平成29年のものです。

 

DARUMATEN(水戸オーパ 宮町1-7-33)
 文化デザイナー学院が、広告プロモーションデザイン学科1年生の「わたしのだるま」という課題で描いた作品を展示していました。今年の7~8月に開催されていましたが、若い感性のだるまが色々並んでいました。

 

だるまストーブ(エバタ工機 元石川町204-8)
 鋳物で頑丈にできたストーブです。その形からだるまストーブといわれるようです。小学校のころ、だるまストーブの石炭当番がありましたが、灰の片付けはしなかったなと今気がつきました。

 

雪だるま(米沢町)
 ここ1,2年はあまり雪が降らないようですが、平成31年2月には少し降ったようで、その時の街で見た写真です。子供のころ、地面をころがしてつくる雪だるまの表面に、たくさん土がついてしまって、それをかきおとすのが一仕事だったことを思い出します。1.5m近い大物を作ったこともありました。この冬の雪はどうなるでしょう。

水戸のだるま(1)

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水戸の三角(9)

2021-11-23 20:20:34 | 水戸


  京成百貨店(泉町1-6-1)2Fから見た水戸泉町第一生命ビルディング(泉町1-2-4)です。京成百貨店の影がピラミッドのように見えました。

 

住宅(大串町)
 大胆な三角形デザインの住宅です。写真は側面で、右側が玄関側ですが、そちらは逆三角形のデザインになっています。

 

彫刻(南町 236°22'34.3"N 140°28'11.6"Eあたり)
 南町2丁目商店街が、イタリアボローニャのボッテーゲ・デラ・ピアッツア商店街と友好提携を昭和62年に調印した記念として、クイント・ゲルマンディ作の小鳥の舞という、三角形デザインの彫刻を建てたようです。

 

葉(水戸市植物公園 小吹町504)
 サルビアサギッタタという園芸植物だそうですが、葉がヤジリ型の三角形のようです。シソ科でエクアドル原産だそうです。

 

モニュメント(一周館 見川2-108-26)
 平成5年にオープンした市街地再開発事業のショップと住宅の複合ビルだそうです。再開発事業が個人施工だったそうで、これは全国的にも先駆けだったことから、多くの視察者が訪れたそうです。モニュメントには、アーバンテラス一周館とあります。

水戸の三角(8)

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水戸の俗信(3)

2021-11-22 19:19:49 | 水戸

 「大塚の民俗」(前島信著)という本に、禁忌のものとしてあげられていました。以前は、こうした生活をしばるいろいろな規制のようなものがあったのでしょう。多くはしつけ的なものだったり、宗教的、縁起かつぎ的なものだったりするようですが、?的なものも多かったのでしょう。写真は水戸八幡宮の大イチョウです。

 

宅地内にビワ・イチョウは植えない
 実のなる木は、実の落ちるのを首が落ちることを連想させるからとか、「成り下がる」で縁起が良くないからとかいわれるそうで、庭木として嫌われたようです。また、寺社に植えられる木々も、「位負けする」などといって避けられたようです。

 

夜は塩と言うな、浪の花と言え
 夜、塩を買いに行って、塩を下さいというと、在庫があってもありませんと店の人は答えたものだとも聞いたことがあります。塩の「し」が死に通じ、闇の夜も死を連想させるからなのでしょうか。

 

九の日に餅は搗かない
 九は苦に通じるので避けられたのでしょうか。年末、鏡餅の餅つきも12月29日は避けたようです。

 

出かける前に爪を切るな
 夜、爪を切るな(この本にもあります)は、暗いから深爪をしがちだということのようですが、これなどは出かける前の気のせいたときに切るとあぶないという感じなのでしょうか。

 

足袋(たび)をはいたまま寝ると親の死目に会えない
 死者に死出の旅路(しでのたびじ)のための足袋をはかせたからなのか、あまり甘やかさないということなのか、どうなのでしょう。

水戸の俗信(2)

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水戸のもみじ(2)

2021-11-21 18:44:41 | 水戸

 あまり寒くならないので、どうかなと思いながら見てきましたが、今年もいい感じで木の葉は色づいているようでした。

 

森林公園(木葉下(あぼっけ)町588-1)
 森の交流センター近くの斜面で見た紅葉です。濃い赤のカエデがたくさんあって、見ごたえがありました。

 

ザ・ヒロサワ・シティ会館駐車場入口(千波町 697)
 成長の早いメタセコイアですが、大木に育ちつつあるようです。茶褐色のもみじがきれいでした。

 

千波湖西岸(常磐町36°22'17.4"N 140°27'15.2"Eあたり)
 紅葉と黄葉の下で、カルガモのペアがもみじ狩りを楽しんでいるようでした。

 

茨城県立歴史館(緑町2-1-15)
 並木のイチョウが有名ですが、その近くにあるイチョウの大木のもみじもたいへん立派でした。車椅子のお年寄りもたくさん訪れているようでした。

 

好文亭(常磐町1-3-3)
 イタヤカエデでしょうか、ここでももみじが見頃です。絵は、その時期の見ると、実感もひとしおといったところでしょうか。

水戸のもみじ(1)

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