卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

おシャカになった「南房総 春 探索のドライブ」

2014年02月10日 11時57分01秒 | 旅行

 2週間前の天気予報は、曇りのち雨。1週間前は、雨交じり時々雪。前日は、近年にない大雪。

 3ヶ月前に宿を予約して、「南房総の早春を愛で、花を摘み、ハイキングに写真を楽しむ、美味しい一泊二日」、色々情報を集め、計画していました。

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(一泊二日 当初の行程表)

 埼玉より車で館山手前の富浦ICまで2時間半。木更津東ICからの千葉山間部のゴルフ銀座方面へは、結構来ていたので、おおよその時間は、把握していました。一日目の目玉は、「苺狩り」と「洲ノ埼灯台」からの夕陽撮影。二日目は、冬場の運動不足解消に、JR東日本主催の「駅からハイキング」の早春探索を利用して、美味しい地元鮨屋「鮨 大徳家」を、昼食に考えていました。

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(「駅からハイキング」・南房総ちくら 早春のお花畑ハイキング)

 「駅中案内パンフ」で、見逃していましたが、案外、ドライブ旅行者/列車利用者でも楽しめる、現地参集/解散型の企画で、まず初めが、初参加での「一般会員カード」の取得が、条件でした。今回、その取得が目的の一つでもありました。

2月7日 自宅~「道の駅とみうら」~「休暇村 館山」 12:00~16:15

 天気が気になるところでしたが、予定通り出発。平日のため、高速渋滞で、2時半に「道の駅とみうら」・枇杷倶楽部苺庭園に到着。予約してある「苺狩り」のビニールハウスへ向かいました。

 「苺狩り」は、生前の母親・A&Kで福島の瀧桜を見物しての帰りに、栃木県内で寄った時が、最後のため、13年ぶりになります。

 一人¥1,500の入園料、練乳の入ったヘタ入れを一人ずつ渡され、いざ進入。温室状態のハウス内は、まだはしりなのか、苺の香りは薄く、畝のマルチと緑の葉が、主に目立ちます。制限時間30分ですが、私たちには永すぎました。「食べ過ぎた!」というKの言葉を合図に、適当に退散しました。もう、量欲でなく、雰囲気を楽しむ歳になったらしい。

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(モモコ 章姫 とちおとめ 紅ほっぺ やよいひめ 5種類が競う)

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(整然と手入れされたきれいな苺畝)

 この「道の駅」は、「道の駅グランプリ最優秀賞受賞駅」のサブタイトルが、付いていました。案内パンフには、今の時期以降のお祭りや体験事が、盛り沢山と、カラフルに紹介されています。どうも私達は、季節外れの多い性分らしいです。ランドマークになっている、青緑のとんがり帽子の屋根が、田園地帯には、やけに目立ちます。道を挟んで、隣にはこれまたトレードマーク・「小国鶏」のコメリの店舗が並びます。

 いろいろ物色していると、サバ、アジ、カマスの干物に混じって、見慣れない小魚を干していました。「ギラ」と、呼び名が書いてあり、……フライパンで炒ると、美味しい……と、説明しています。

 後日、ひもとくと、「スズキ目ヒイラギ科、名称・オキヒイラギ。成魚は7…8cm、「えのは」(静岡県)、「にろぎ」(高知県)、「平太郎」(島根/山口)と各地で呼ばれ、干物は絶品、細かいモノの方が骨が柔らかくうまい。作家・檀一雄の「美味放浪記」で有名になった」と、あります。

 全く、後から「しまった!!」と、思いましたが、この地に再訪する理由を、゛ 見つけた! ゛とも思いました。

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(「道の駅とみうら」のランドマーク)

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(再訪の目的 珍味 「ギラ」)

 大房岬自然公園をスキップ、4時15分に「休暇村 館山」に、着きました。想像していた以上の大きさで、3階建てオーシャンビューの77室を抱えた建物の前40mには、内房が広がり、伊豆半島から三浦半島が、望めそうです? 

 本日は、残念ながら、遠景はぼんやりとして、見通しが効きません。受付の若い女の子は、「洲ノ埼灯台からの夕陽」と、「明日の行楽の絶望」を済まなそうに、報告してくれました。

 4時45分、身支度を整えて、灯台に向かいました。日の入りは5時15分、5分位で灯台下まで車で行けると、聞いていました。

 私設駐車場の脇には、軽・普通車1時間¥200の立看板と、料金収受用の白の木箱が置かれ、実に田舎じみて、好きな光景です。灯台まで50段の階段を上がります。人影の無い「洲ノ埼灯台」は、静かで、殺風景で、寒々しかった。頭上の雲が、東方へ流れ、撮影の合間に灯台が点った。コンテナ船が、浦賀水道をゆっくりと、南下しています。空の明るかった一点が、次第に黒ずんで、風が出てきたようです。塀で囲まれた灯台の敷地を外れ、壁に沿って一回りします。

 夕陽は撮れませんでしたが、今日、自然の中の灯台の一瞬は、切り取った!

 「それで、いい」と、自答しました。

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(重々しく水道を見下ろす洲ノ埼灯台)

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(やけにきれいな看板と料金箱)

2月8日 「休暇村 館山」~自宅 09:00~11:20

 二人して、昨晩は食べ過ぎるくらいに、バイキングの夕食を楽しみました。

 

 早朝のニュースは、本日から翌日にかけての関東・山間/平野部の、近年希な降雪・積雪を伝え、注意を呼びかけています。打ち寄せる波は、低気圧の襲来を告げ、みぞれ交じりの雨が、時折、横殴りに部屋の窓ガラスを振るわせます。

 朝食早々に、9時、休暇村を出立つしました。富浦ICまで、館山市内の一般道は、心なしか走行する車も少ない。富浦ICに入って、即情報掲示板が「東扇島/新山下間の通行止」を、知らせています。そこから、富津竹岡ICまでの不安なこと。海に落ち込む山際のトンネルが続く専用道は、トンネルを一つ越える毎に風雪が強まり、対向車のボンネット・屋根が雪まみれで、この先の不安を益々増幅させます。最新のタイヤチェーンを積んではいますが、一度も使ったことは、ありません。

 木更津JCTを越え、平坦地の市原に入る頃に、風雪が弱まり、穴川ICを抜け、東関東道で幕張にかかる頃には、風も弱くなりました。以後、自宅まで吹き溜まりを注意しての走行で、11時過ぎ、何とか無事に、家に到着しました。

 翌日、「駅からハイキング」のホームページで、「南房総ちくら 早春のお花畑……」が、8日・9日の両日、中止になったことを知りました。


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