ここ5、6年、辛味大根を作っています。グルメ番組で、辛味大根を薬味にもりそばを摘まみ、熱燗の日本酒をちびちび飲る様子が、いかにも日本的風情として、気に入ったからです。
私は、盛りとかセイロの冷そばよりは、鴨南そばやカレー南蛮うどんと言った、温かいそばやうどんの方が、本来好きですが、風情としてのそばを食べる雰囲気は、また別物です。
辛味大根は、普通の大根(青首・白首)に比べると、水分の少ない緻密な肉質で、摺り下ろすには、少々手間が掛かりますが、その辛味は絶妙で、薬味としては蕎麦、焼き魚、天ぷらには、最適です。私の畑では、丸く・かぶ型の「京美人」と俵型の2種類を今まで栽培しましたが、丸いモノの方が、俵型より、より辛く・より緻密に感じました。私は、形も幾分大きく、辛味も適当な、俵型が好みです。
市場の生産量は、9割が普通の大根と言うことらしく、辛味大根は、私の近所の八百屋さんにも、余り見当たりません。用途が、薬味やつけ汁として、ごく限られた使い方なので、普通の大根のようには、当然出回らないのでしょう。私も、辛味大根を薬味にそばを、日頃飲まない日本酒と共に戴くのは、この時期に限られています。
近所で聞きつけた方が、時折、「欲しい!」…と、頼みに来られることもあります。
家庭菜園の楽しみは、市場とは別の、こんな稀少品種?(大袈裟!)…を、少量栽培し、見知ったお仲間で戴くのが、真髄なのかもしれません。
そういうことで、今晩の夕餉は、下記の写真になりました。 (12月15日)
( 辛味大根と蕎麦の夕餉 )
P.S. 辛味大根と蕎麦のレシピで、検索しました。「クックパッド」で、゛ 旨い! 風味豊かな辛み大根と生姜の蕎麦 ゛を、見つけました。今度、トライします。