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卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

2018年 一日に三度美味しい

2019年01月06日 10時32分29秒 | 食・レシピ

 2018年 一日に三度美味しい

 

 

12月15日、部活OB会総会の開催場所の下見で、10時前に熱海駅集合でした。ちょっと思うところがあり、東京駅には出発1時間以上前に着きました。

 

 

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いつだったか、東京駅より早い旅立ちの時でした。駅構内の「立ち食いそば」をWebサイトで探しましたが、その時は1件しか見つからず、立ち寄りの時間も無かったので見送りました。東京駅外、近辺のそば屋(立ち食い)でも、数件有るか無いかで、開店時間も7時以降が多く、わざわざ改札を出て、また、戻ってくるには、面倒な所にあるお店がほとんどでした。朝の気忙しく、食欲の行き足の調子が今一つの時には ゛そばに限る ゛という思いが大概でしたので、そのような時に近くのそば屋を探しておくのが、私の早朝外出の常でした。

 

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かつて1件見つけた東京駅改札内の「立ち食いそば」は、2件になっていました。今回見つけた1件は「いろり庵きらく 東京京葉店」で、2011年頃?開店の京葉線地下1階コンコースの駅改札内にあるお店です。無休・開店7時~で、100%JR東日本が株主で(株)日本レストランエンタープライズ(NRE)が経営するチェーン店です。東京駅の有楽町側にある京葉線コンコースまでは、八重洲口より階段式エスカレーター2ヶ所、50m程の動く歩道(エスカレーター)3ヶ所が連続してある通路を通りますので、慣れた方でも片道10分ほどはかかると思います。中には入りませんでしたが、座席もあるようでした。メニューは、そば類のほか丼物・カレーライスもある、ガッツリ系にも喜ばれる内容のようです。何より女性受けする明るく、清潔そうな店内は、大手町へ向かうサラリーマンにはもってこいのお店とお見受けしました。

 

 

(「いろり庵きらく 東京京葉店」)

 

 

(「いろり庵きらく 東京京葉店」お品書き)

 

 

以前立ち寄りそびれた、当時1軒だけの改札内のそば店は、「グル麺」です。(株)JR東海パッセンジャーズ(JRCP)、東海道新幹線車内販売・新幹線内車掌業務・弁当/サンドウィッチ/飲料/菓子類販売、従業員3700名余り、の経営する駅ホーム立ち食いそばです。東海道新幹線18番・19番ホーム、14号車付近にありますので、在来線からですと別に新幹線入場券(¥140)が必要になります。普通には入りにくい「グル麺」ですので、こんな機会でも無いと来られない「そば店」です。

土曜朝8時過ぎ、師走を反映して到着した降車客は多く、ホームに溢れそうですが、立ち食いそば店は、そんなに混んでおりません。券売機には、事前調査の ゛かつ煮そば・うどん ゛に赤色表示でアピールしてありました。細かいことですが、こちらの券売機は、同じメニューでも「うどん」と「そば」それぞれの発券ボタンが、色違いで配置してあります。丼物・カレーライス・単品トッピングと飯物系も嬉しいですが、缶ビールを用意しているところが、このそば店の特徴を表しておりました。この「グル麺」は、名古屋・新大阪の各新幹線ホームにもあるらしいとのことです。

店内は、五十路を幾つか越えたと思われる品の良さそうな男性二人が、カウンター内で調理していました。゛季節のかき揚げそば ゛(¥480)は、ちょっと甘めのだし汁と丁度良い熱さが相まって、美味しいおそばでした。次回は、゛当店一押しの かつ煮そば ゛を試してみましょう。

 

 

(新幹線18・19番ホーム「グル麺」)

 

 

(「グル麺」お品書き)

 

 

(「グル麺」券売機 左上隅に ゛当店一押し ゛のプレート)

 

 

(「グル麺」゛季節のかき揚げそば ゛¥480)

 

 

熱海市内の下見を済ませ、駅に戻ったのは12時半を回っていました。観光案内所で海鮮のお店を1、2ヶ所教えてもらいましたが、やはり、観光地の主要駅です。昼過ぎの周りのお店は、一杯でした。下見先の担当者が、系列ホテル上階の展望の利く ゛食事処 ゛を紹介していたのを思いだし、今日同道した後輩と行ってみることにしました。

駅より露地裏の下り坂を20分ほど、熱海海岸自動車道入口際のこぢんまりとした3階建てビル3階が「海の御食事処 でん助茶屋」でした。熱海湾越に望む相模沖と市街地の眺望は素晴らしく、海上花火大会の夜景は、「さぞや!」と思わせるロケーションでした。

1時近い店内、広い座敷に客はおらず、仕切られたテーブル席に2、3組の家族連れが食事をしていました。腰を落ち着ける積もりで、座敷に上がりました。

場所柄、刺盛り合わせの活きの良さには、日本酒がすすみました。一息ついた後、生け簀より直接取り出した ゛活けあじフライ ゛の揚げたて熱々のカリッと感と、フワッと舌の上で崩れる味わいは絶妙でした。「あじフライ」の深く刻印された味わい感が忘れられず、帰宅後、Webを紐解きました。口コミに枚挙が無く褒めちぎられていたのは、「あじフライ」でした。その時は、何の気なしにお運びさんの薦めるままに注文しましたが、十数年ぶりのヒット感を満喫しました。

 

 

(思わぬヒット感に巡り会った ゛活けあじフライ ゛)

 

 

昼間、飲り過ぎたので、帰宅後の食欲は、今一つでした。

 

ここ数年、日本人向けにアレンジされて、スーパーでも山積みになっているキムチの「こくうま」が、我が家でも度々を超えて、毎日食卓に登場しています。適度に奥の深い甘辛味とニンニクの旨味を、私が好んで酒の肴でつまんでいるからです。゛物価高騰で、幾分分量が減った! ゛とKがぼやいておりましたが、すでに立ち位置を築いたキムチは、危ういものでは無いようです。こちらの体調によるものなのでしょうが、時としていつものキムチが、より甘く感じる時があります。その時は、自分流に醤油や岩塩を足し、辛く感じる時は、酒やみりん、焼酎でわってもみます。ワサビなどで、違った趣を求めたこともありました。

 

一寝入りした後に、目覚まし代わりにと、辛味大根を擦って「こくうま」と混ぜてみました。゛さぞ、辛かろう! ゛と期待したところ、大根の強い辛味は何処へやら、口当たりは丁度良い辛さで、食べるほど次第に辛さは募るものの、癖になりそうな旨味が深い一品となっていました。今年は、台風にやられた辛味大根でしたが、新しい食味を開発した思いで、来期の栽培に意欲を新たにしました。

 

 

(新食味 キムチの辛味大根和え)

 

 

本日は、早朝の珍しい駅改札内「立ち食いそば」に始まって、絶品熱海の「活けあじフライ」発掘、そして瓢箪から駒的発想より生まれた「新食味 キムチの辛味大根和え」という、一日三品という巡り合わせでした。そばの薬味としての味しか知らなかった辛味大根でしたが、栽培者の役得を目の当たりにした、本日でした。


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