再生 スポルティーフ (2)
〇ギャクランクと変速機
杉野マイティコペ5ピン165mmクランク カンバニョロ47Tアウター×杉野42Tインナー KMC多段用シルバーチェーン116L サンツァーウィンナー13 15 17 19 21 5V スティール ボスタイプフリー カンパニョロWレバーバンド止め HURET BB巻き付けWワイヤーリード カンパニョロFD980バンド止め カンパニョロRDヌーボレコード
フレームにパーツ取り付け用のブレイズドオン(直付け)が全く無いフレームのため、全てバンド止め仕様の部品になっています。変速のギャレシオがAにとってアウター47歯の割に高め(13T~21T)となっています。RD(リヤディレイラー)の容量で弛みを取り切れず、116Lのチェーンの4駒ほどを詰めました。
(チェーンホイール回り)
(カンパニョロRD ヌーボレコード)
〇ブレーキとハンドル回り・サドル
ダイヤコンペ27吋(インチ)用SPCB前後アーチ MAFACデルリン製フラットレバー白 日東テクノミックステム突き出し60mm 日東オールランダーバー OGKロンググリップ GIZAクラシックベル BROOKSチャンピオン・ナローB17革サドル 軽合丸棒シートピラー26.8mm鉄やぐら付き(※SPCBーside pull caliper brake)
当初このフレームをスポルティーフ仕様にするにあたり、MAFACのクリテリウムブレーキを装着するために、カンティ台座を蝋付けしてもらう予定にしていました。余りにも古いフレームのため、パイプの肉厚や蝋付け箇所が耐えうるものかは、加工者側に確認する積もりでおりました。心変わりの事情で、急遽蔵置パーツの中より、小型軽量・シンプル機構の典型のようなDIA-COMPEのブレーキを選びました。ブレーキレバーは、インナーワイヤーの取り外しのしやすく、趣味感のあるMAFACのものにしました。街乗りのポタリングと年齢的に無理な姿勢の無いバーを採用し、ステムエクステンションは60mmと浅めのものを採用しました。トップチューブにブレーキアウターストッパー&ガイドの直付け小物が無いため、3ヶのアウタークリップを使用しています。革サドルも長期蔵置のものですが、保管状態が良く、乗り手よりも、保ってもらえそうな気がしています。
(ハンドル回りのブレーキレバー&SPCB前アーチ)
(BROOKS CHAMPION NARROW B17革サドル)
〇Rearマッドガード取り付け工作
本所軽合金700C用Qウィック分割式マッドガード 環付き5mmダルマネジ(泥よけ本体) U型アルミステー5mm
このマッドガードは、蝶ネジを緩める事により、前後ブレーキの貫通ボルトで固定されたジョイント金具より、フロントは本体全部、リヤは2分割されたシートステー以後半分の部分が、それぞれ取り外すことの出来るQウィック分割・取り外し式のマッドガードです。環付きダルマネジを緩める事により、U型アルミステーから取り外し、輪行袋にも収納しやすくなります。
便利に開発された輪行用マッドガードですが、今回のスポルティーフ仕様に取り付けるに当たり、問題がありました。REAR分割式のフレームに残る部分は、2ヶ所で固定しますが、1ヶ所はREARブレーキの貫通ボルトで問題ありませんが、もう1ヶ所の下部のチェーンステーブリッジに取り付け用の穴が空いていないことです。一部アイレット付きロードエンドですが、他の点では、当時の純粋にロードレーサー仕様かもしれません。
チェーンステーブリッジに貫通穴は空けたくないので、工作により取り付け金具を自作しました。
(チェーンステーブリッジに貫通穴は無し)
1mm厚のアルミ板より切り出し、ブリッジを挟み込む金具を自作しました。
(アルミ板を加工ブリッジを挟み込む金具を自作)
(しっかりブリッジを挟み込みマッドガードを固定)
マッドガードの固定工作で、今回の、「再生 スポルティーフ」の作業は、終わりました。ペダルは、三ケ島のラットトラップペダルを採用しました。荷掛け・スタンド等は使用せず、日常は、ナップサック・ディパックを携行して乗ることにしています。マッドガード後部のリヤリフレクターは、関戸橋フリマで購入したハンドメイドのものを取り付ける積もりです。
(「再生 スポルティーフ」の出来上がり)
P.S 組み上げ後、再点検の最中にフラットレバーのバンド締めの緩みを見つけました。以前にも、MAFACの同じレバーで同じ日東のオールランダーバー(径22.2mm)の組合せで、問題なく使用していましたので、油断していました。レバーのバンド締めのボルトを「締め上げても」それ以上締め付けの出来ない状態での、緩みでした。左右の締め付けバンドが同様の状態でしたので、自動車用の配線ストッパーを加工して、厚みを持たせて、固定しました。
(配線ストッパーを加工してレバーバンドに厚みを持たせた)
(加工済みストッパーをバンドに噛ませる前)
(レバーバンドに加工ストッパーを噛ませたところ)