2024年 ポタリング 手賀沼から木下(きおろし)周回(2)
※ 『2024年 ポタリング 手賀沼から木下(きおろし)周回(1)』からの続きです
右手より下手賀川が流れ込む合流点から4~500m遡った先に、水色の「発作橋」が見えます。数人の釣り人が、竿を並べていました。「発作橋」直ぐ上隣、並行して欄干の錆びた二回りほど小さな橋が架かっています。昔懐かしい「趣」を感じ、渡ってみたくなり、反対側に回ると、半分落っこちそうな黄色看板に「キケン 橋が古くて危険な… 渡らないでく…」とあり、渡り口にこれまた錆びた鉄鎖が行く手を遮っていました。幅は、さほど広くなく軽(自動車)なら通れそうです。橋の両側は「欄干」ではなく、「手すり」でした。注意看板の脇に「發作橋」と彫り込まれた御影石が礎石の上に載せられていますが、礎石は古びているのに、御影石は製作したてのようで、ちぐはぐ感は拭えません。「旧発作橋」の竣工は分かりませんが、資料によると「新発作橋」は、1980年代後半に架橋されたようです。
(「新発作橋」横の「旧發作橋」 ⑫)
(郷愁をそそられる「旧發作橋」 ⑬)
手賀川・下手賀川の合流点を後に、「関枠橋(せきわくばし)」をのぞむ頃に、屋並みが増し始めました。手賀川沿いの関枠橋は、木下街の「西の入口」と言った位置でしょうか。
(手賀川右岸 後に下手賀川(左) 手賀川(右)合流点をのぞむ ⑭)
(木下「西の入口」に架かる「関枠橋」南端 ⑮)
大堀川ポタリングの折、「北千葉導水路」の利根川側「第一機場」の街が「木下」であり、古い宿場町の木下と利根川との関わりに興味を持ったことが、ここまで来ることになりました。
「関枠橋」より手賀川右岸に沿って少し行くと、流れは二股に分かれ街中へ注ぎますが、左が本流・手賀川(六軒川)、右が弁天川となります。右岸を来たAは、そのままチョット大きな掘り割りのような「弁天川」を進むことになります。地元観光案内によると、
「弁天川・六軒川・手賀川は、1年を通じコイ・フナ・タナゴなど様々な魚が釣れるので、昔から釣り人が絶えません。穏やかな川面周辺は、家族連れで楽しむ姿が見られ、特に「関枠橋」付近の弁天川と六軒川の分岐する所は、釣りの名所として知られています」
そう言えば、先刻の「発作橋」にも数人の釣り人がおりました。
川沿いの交差点を渡り、弁天川左岸の地道を行くと、川沿いの「六軒川橋梁」に出ました。「成田線・我(4)六軒ガード」(我孫子支線)をくぐり、直ぐ左の川沿いの小道を少し行くと、突き当たりでその先は行けません。
目の前は、「北千葉導水路」の3機場のうちの利根川側「北千葉揚排水機場(第一機場)」で、大きな2連の「手賀川水門」が迫っていました。
(「成田線・我(4)六軒ガード」(我孫子支線) ⑯)
(「北千葉導水路」利根川側「北千葉揚排水機場(第一機場)と手賀水門」 ⑰)
「北千葉導水路」関係の施設を今日も含め2つ(大堀川注水施設(1月24日))見ましたので、後2つ(「北千葉第二機場」「松戸排水機場(第三機場))、機会があれば見てみたいと思います。
六軒川(手賀川)右岸をそのまま国道356号線を越えて進むと、弁天川合流点手前の印西市中央公民館裏手に出ました。利根川に注ぐ一歩手前の緩やかな澱みの川岸に、幌屋根をまとった船が2隻、気だるそうに舫(もや)われていました。「まちめぐりガイド」によると、「手賀川周辺の田園風景を1時間ばかり楽しむ「川めぐり遊覧船」(4月~11月)」とありました。
(舫われている「川めぐり遊覧船」 ⑱)
(中央公民館裏手の「川めぐり乗船場」への入口 ⑲)
公民館裏から正面に回ると、弁天川と六軒川合流点の開けた水域があり、赤塗りの「六幸橋」から見る四角い「農林水産省手賀排水機場」の建屋と、工事中で今は使用禁止になっている「水辺の広場」(公衆トイレ)が、静かさの中にほのぼの感を演出していました。
(「六幸橋」より「農水省手賀排水機場」をのぞむ ⑳)
住宅地を抜け、古い商店が並ぶ通りを横切ると、「木下駅」北口ロータリーに出ました。こじんまりしたロータリーには、老舗らしき煎餅店が一店舗、店を開けていました。2008年に古い木造地上駅から、橋上新駅舎になったと後から知りましたが、資料写真を見ると、通りすがりのポタリストとしては、生の「旧駅舎」を一度見てみたかったものです。
(2008年新駅舎になった「JR木下駅」 ㉑)
(旧「JR木下駅」駅舎)
駅を後に、せまい旧宿場の街道筋を東へと進み、昼の食事場所を確認するために、自転車を路地に引き込み、立て掛けました。何気に見上げると、昭和レトロ全開の「金鳥」看板が2枚、錆びた波板トタン壁に掛かっていました。かつて、サイクリング途中の古い町並みの隅々に見た覚えがありますが、間近に見ると案外大きく、インパクトがあります。メルカリを漁ると、「ホーロー製910mm四方」のもので、2万円前後の値段が付いていました。
(町屋の一角に残る昭和レトロ看板 ㉓)
※ 『2024年 ポタリング 手賀沼から木下(きおろし)周回(3)』に続きます