8月6日、
広島への原爆投下の日。
愛媛県今治市では空爆で450人を超す人の死が記録されていることを
『悼む人』(天童荒太著 文藝春秋)を読んで初めて知った。
大きな事件や報道頻度が高いものに目がいきがちであることを痛感した。
知らず知らずのうちに
人の死に軽重をつけていないか―
そういう感覚は、生きている人に対しても差別をつけはしないか―――
この本では「見ず知らずの死者を、どんな理由で亡くなっても分け隔てることなく、
愛と感謝にかんする思い出によって心に刻み、その人物が生きていた事実を長く
覚えていようとする人」が主人公だ。
読んでいると偽善かと思ったりもする。
けれども主人公の母親の言葉がすべてだと思い直した。
ある人物の行動をあれこれ評価するより・・・・・・
その人との出会いで、わたしは何を得たか、何が残ったのか、ということが
大切だろうと思うんです。
(『悼む人』天童荒太著 文藝春秋)
広島への原爆投下の日。
愛媛県今治市では空爆で450人を超す人の死が記録されていることを
『悼む人』(天童荒太著 文藝春秋)を読んで初めて知った。
大きな事件や報道頻度が高いものに目がいきがちであることを痛感した。
知らず知らずのうちに
人の死に軽重をつけていないか―
そういう感覚は、生きている人に対しても差別をつけはしないか―――
この本では「見ず知らずの死者を、どんな理由で亡くなっても分け隔てることなく、
愛と感謝にかんする思い出によって心に刻み、その人物が生きていた事実を長く
覚えていようとする人」が主人公だ。
読んでいると偽善かと思ったりもする。
けれども主人公の母親の言葉がすべてだと思い直した。
ある人物の行動をあれこれ評価するより・・・・・・
その人との出会いで、わたしは何を得たか、何が残ったのか、ということが
大切だろうと思うんです。
(『悼む人』天童荒太著 文藝春秋)