Feelin' Groovy 11

I have MY books.

バンテアイ・スレイ

2009-08-26 | 旅行
アンコールバルーンから車に乗って小一時間。
バンテアイ・スレイへ向かいます。



途中、道路は舗装されていないため
晴れていれば土埃が舞い、
一旦雨が降ればこれまたとても激しく一瞬にして悪路となる。

バイクタクシーに乗るなら、
マスクと合羽は必需品だろうと思いました。

さてこのようにして都市部から離れていくのですが、
しばらく行くと道の両脇に家が現れ始めます。



湿気を避けてのことでしょうか、
すべて高床の家で
庭先には人をちらほら見かけました。

そうこうするうちにバンテアイ・スレイに到着。
入口にはおみやげ物屋が軒を連ねています。




【バンテアイ・スレイ(女の砦)東門】


この遺跡は全体的に赤っぽい。
その理由は赤い砂岩でできているから。

また彫刻が深くて素晴しいのも印象的でした。


リンガを模した像が両側に並ぶ参道を通って中に入り、


中央祠堂へ。


ここはその美しさゆえに盗まれそうになった、
デヴァダー像「東洋のモナリザ」(写真右手↓)があります。


現在、遺跡保護のためロープを張られ間近で見られず・・・
それで表情もいまいち見分けられず・・・
望遠レンズがあるとよかったですね。

ところでさっき美しさゆえと書きましたけれど、
その盗人アンドレ・マルローは、1923年に破産してて同じ年に盗掘しているから
それが特別美しくて傍に置いておきたいという心情より
お金目的だったのではないかと疑っちゃいました。
他のものより持ち出し易そうであるし。
(これはあくまでも私の見方で、マルローはいわゆる立派な人です)

それから「東洋のモナリザ」は上智大学学長の石澤氏の命名。
そのいきさつは詳しく分からないけれども、
名前があることでそれだけがことさら抽出されて、
他のものが薄れてしまうような感覚がしたのよね。

名前をつけないほうがよかったんじゃないか?
それとも全ての彫刻に名前をつけたほうが?

でもこのような名前が代表としてあるからこそ、
私たちはそこまで足を運ぶのだろう。

んー
(「名前をつける」ことについてしばし考える

ごちゃごちゃ言いましたがつまりですね、
「東洋のモナリザ」が取り立てて美しいというわけではなく、
すべての彫刻が美しいのではなかったか、ということです。

と、まとめてみる。