聖女と悪女 ~オペラ座からエビータへ~

2007-02-04 23:33:37 | 舞台
 何だろうって思ったんだけど、「オペラ座の怪人」と「エビータ」でしょうかね。(勿論、つか作品は抜きにして考えてます)
 共に劇団四季です。

 共に初演の頃しか観てません。最近はどうなんでしょう? って感じです。

 「オペラ座~」は三角関係の極みという作品です。(私の中で)しかも女の子の1番嬉しいパターンじゃないでしょうかね。才能を引き出してくれる自分も才能に溢れる男。しかも年上の父性を感じる先生。しかも不遇でこちらの哀れ(母性を)を誘う。そして、年が近くてお金持ちでハンサムで、しかも自分を愛してくれる若い男。将来には大きな夢がある。そんな人に触れるとこっちまでも明るい気持ちになれる。こんな人に愛される値打ちがある女と自分を感じさせてくれる。
 これは女の子にしたら両手に花の1番嬉しいパターンのように思うけど。

 ヒットした要因は、絶対これだなと踏んでおります。

 「エビータ」はね、のし上がり女の典型って言うか。アルゼンチンでかしら。初めて舞台化された時、エビータの役は男性が演じていたといいますね。女だけど力強い彼女を表現できるのは、男だろって解釈らしいです。
 言われて見るとね~。
 思わず、後に小説まで買って読んでしまったんですが、エビータって田舎の私生児なんですね。その彼女が都会に出てきて、女優としてのし上がって、やがてペロンと出会い、妻となる。彼女は副大統領になる夢を抱いたまま病に倒れる。
 恐らく自己演出の上手い人だったんだろうなと思う。
 それはできそうで、できないことなのよ。
 私はできてませんからね。
 ただ、面白いことにペロンとエバは何だかんだ言って運命の2人だったのかなって思わせるところがあるんですね。エバ、ペロン共に私生児の出身です。エバの父親のファーストネームとペロンのファーストネームが同じなんです。今思い出せるのは、それくらいだけど。(ま、それに若い子好きのペロンに合わせてエバが年を誤魔化してたとか、実はあわせようとして苦労してたんだなってこともあるけどね)何となく、のし上がるにしても、縁なき人とは何も起こらなかったから、あの人と出逢って、彼女は運を掴んだんだろうなって思う。

 あやかりたいです。

 四季のサントラ盤も持ってるんですが、後に映画になって、マドンナのサントラ盤も持っているのです。私には極めて稀なことです。

 それくらい好き。

 逆にね、もしかしたら、「オペラ座」ベースの話は私も真似れば書けるかもって思うけど、「エビータ」は無理しても書けそうにない。私の中に、ない。この手ののし上がり戦術。
 
 ・・・残念だ。