
hotnews1234.com(出典)
何故か今年は「飛龍伝」を取り上げる劇団が多い。
「飛龍」というのは元々、よく飛ぶ石の名前だ。
70年代の安保闘争が舞台になっているが、この時代、他国のように学生であろうと一般市民であろうと、日本人の警察が発砲することはない。
放水で鎮圧するという実に生ぬるい、日本ぽい事をしていた。
対する学生はこん棒や石を投げ、警察の機動隊と戦う。
……これが日本の革命だった。
その中で石売りのおばちゃんというのが出てきて、これはよく飛ぶ石だよ~と売っていたのが「飛龍」だった…ということだったと思う。
これはつか先生が作った話だと思うけど。
実に天の声が多い方で、中でもほぼ「上」としか呼ばれない。「上からの指示なので」というと(ああ先生なんだな)ということだ。
しかしひとたび上からの声が下りれば、下で暇すぎて頭痛がすると言っている役者もあっという間につかマジックにかかったようにそれまでほったらがしにしていたこともしてしまう。
だから「上」なんでしょうね。
それぞれのやり方があるわけだから、それはそれでいいと思う。
特に私達は本を書く、演出をする人間として選ばれたわけだから(選んだというのは、違うと思いますが、抽選にあったったようなもの?)それだけのことをしていただいた恩義があるというだけです。
でも先生は自分の跡継ぎを作ろうと思っていなかったと思う。…っていうか、絶対なかった。
それぞれが、自分の名前で勝負できる者になればいいと思っていたと思う。
今では1人でも多く、人々の記憶に残ってくれればいいと願うだけだ。
