福島原発の汚染水問題が解決したら、東電と日本政府は廃炉作業に向けての技術的な面をクリアーできるのだろうかとふと思ってしまう。
ネットを検索していて、【被曝】被曝者の治療が凄まじい!体の内部を破壊する放射能の恐ろしさ!!を見つけた。
臨界事故の被害者である、大内さんのやけどの手は見ることが出来ても、篠原さんの顔が原型を留めず変わっていく写真を、拡大してみることには躊躇してしまった。
高線量被曝をしたら人間はどうなるのか?
どういった治療をするのか?
福島原発作業員が、高線量被曝をした時のヒントがどこかに書かれていないか?という思いで「東海村臨界事故 被曝治療83日間の記録 NHK取材班」を読むことにした。
時間の経過とともに酷くなっていく大内さんの病状、家族の思い、大内さんを助けたいと思っている医師や看護婦たちの思い。書かれている内容の重さ、悲惨さに普通の人なら目を背ける人もいるかもしれない。
だけど私は、なるべく冷静に本を読んでみんなにこの本の内容を伝えたいと思った。
人が生まれてきてからこの世で果たすべき使命があるとしたら。
大内さんや篠原さん、その家族にとっては重い使命で、そんな役割などにないたくなかったはず。
1999年9月30日に起こった臨界事故。
この事故から私達は学ばなければいけないと思う。
放射線の怖さを。
人間は核をコントロール出来ないということを。
二人が貴重な命を代償にして、放射線治療の現状を知らせてくれたことを。