大阪水曜ほっと集談会一世です。
夏の疲れか、腰と背中の痛みに加え、頭痛やめまいにより1日中寝込んでいた私です。
さて関西創業の京セラの稲盛 和夫氏が、91才の天寿を全うされた。
残念ながら生前お会いしたこともなく、数冊の著書とYouTubeでのインタビューを拝聴しただけである。
その穏やかな風貌と家族のことを語られるときの慈愛に満ちた口調がとても印象に残った。
経営に関しては、まったくの門外漢である、一介のサラリーマンの私であるが「生き方」という著書より多くの薫陶を受けた。
一度でも良いのでお話を直接聴きたかった。
会社組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分割し、各アメーバにリーダーを置き、独立採算で経営する、これが、有名なアメーバ経営と言われています。
更に組織が大きくなるに伴い自分と同じように会社経営に責任を持ち、「共同経営者」としての自覚を持ったリーダーを数多く育てたいと考えるようになったといわれています。
またリーダの必須条件は、才覚や指導力よりもまず思いやりの心、利他の心であるといわれています。
勝手ながら、若い頃に当時死の病と言われた結核を体験されたことや就職難、ベンチャー企業創業当時の飛び込み営業などが、氏の京セラフィロソフィーに結実したと推察いたします。
おこがましいですが、第二電電(現KDDI)の創業、JALの再建、現在ではノーベル賞の選考に影響を与えるとまで言われる京都賞の創設など常に利他の心が稲盛氏のベースにあったような気がします。
まったく立場も才覚も劣る私ですが、長いサラリーマン生活を振りかえりますと、ある時期評価されても、自分が自分がという驕りや傲慢さが際立つリーダーは、やがて人心が離れ不正が発覚し降格や退職に追い込まれた実例も見てきました。
さて企業とNPO法人は違うといわれるでしょうが、私たちの生活の発見会もいまかつての会員数の約1/3に縮小し活動の中心層が60代以上が現実です。
何が問題なのでしょうか?
リーダーと言われる代表幹事や理事・支部委員(私も含む)の中にそのような驕りや勘違いはないでしょうか?
また発見会の本来のフィロソフィーとは何でしょうか?
それに相当すると考えられる活動の理念とビジョン、指針は正しく機能しているでしょうか?
★NPO法人生活の発見会ビジョンより一部抜粋
神経質や生きづらさに悩む人びとに、自助活動を通じて共感と理解に基づく安心の場を提供します。
★NPO法人生活の発見会活動の指針より一部抜粋
会員同士は、生きる仲間として、温かい人間的な交流をはかり、お互いの経験と希望を分かち合って、共に成長し、よりよく生きることを探求します。
組織の中の役割名称(支部委員・理事)などは、組織活動を円滑にするためのもので、会員は相互に平等である。
2022.9.1 一世