朝コーヒーを飲みに行った喫茶店に見事な「ゆず」が飾ってあった。
お客さんが持ってきたのだという。褒めて帰ってきた。
お昼御飯がすんだあと、白菜の1夜漬けを作ろうとして「ゆず」のことを思い出した。
我が家のゆずはどうなっているのだろう。
年に数回草刈りに来てもらうだけでまったく降りたこともない畑。
以前はお花でいっぱいだったけれどもうあきらめて数年過ぎた。
それでも水仙や福寿草などが健気に春を知らせてくれている畑。
「ゆず」を見に降りてみた。やはりない。隣のミカンの木に黄色く色づいたミカンが
数個。
そりゃそうよね。手入れもしないで収穫しようなんて虫が良すぎる。
でもよく見ると数個生っているみたいだ。2個もいできた。
家に上がろうとして驚いた。くっつき虫がいっぱいくっついている。
スモック風エプロン、スカート、靴下。どうしよう?捨てちゃう?
以前草刈りを頼んでいた人が言っていたような気がする。
「新しい軍手でこするときれいに取れる」。やってみた。だいたい取れた。
軍手を捨てるだけですんだ。よかった!
畑にはその人が植えて行ってくれた蕗が芽を出していた。
私が蕗の薹が好きだと知って自分の家から持ってきて植えてくれたものだ。
もうその人も亡くなった。奥さんを亡くしてからずいぶん落ち込んで。
蕗の薹は来年の早春に出てくれるだろうか。