~ 恩師の御著書「愚か者の独り言」より ~
講演集 一
「太陽・大自然への感謝」
太陽の熱、光について考えてみますと、
今よりも更に何十度か太陽の熱が高かったり光が強かったり、
光が少なかったり、温度が低かったりしたら、
私たちは生きていけないのです。
ちょうど二十度、三十度の、
私達が生きさせていただくのにぴったりの温度を与えられています。
もう五十度も低かったら、
人間は寒くてとても生きられませんし、逆に五十度高かったら
熱くて人間の丸焼ができます。
このこと一つ見ましても、何と有難いことだなあと思いますね。
しかも一銭のお金も出さずに毎日毎日熱と光を与えて下さって、
こんなに有難いことはありません。
お日様からいただいている熱と光を換算すると、
一秒間に地球がいただいているエネルギーは
石炭二百万トンを燃焼するだけのカロリーに相当します。
一日分の熱量代を支払おうとしたら、地球は破産してしまいます。
しかも報酬は求められません。
また目に見ることはできませんが、この空気中には、
私達が生存させていただくだけの酸素がちゃんと与えられております。
酸素が欠乏したら忽ち困ります。
それを十分にいただきながら感謝することさえ知らなかったですね。
生まれて以来今日までに、
ああ空気って有難いなあと感謝された方がありますか。
これは案外少ないですね。
ほんとうに感謝の対象は無限にあります。
酸素をいただき有難いことです。
この自然から与えられる自然の大慈悲、
大愛の中に生存させてもらっているのに感謝を知らない、
にも拘わらず感謝しないからあなたには空気をやらないとは
自然はおしゃいません。
~ 感謝・合掌 ~