~ 恩師の御著書「愚か者の独り言」より ~
講演集 一
「ご先祖様に語りかける言葉」
ご先祖供養は、まず自分自身が救われて、自分の幸せな姿を見てもらうこと、
幸せな姿をご先祖様にお供えするのです。
「ほんとうに幸せに暮らさせてもらっています。
お金はたくさんはありませんけど、貧乏はしておりません。
身体もお陰様で健康でございます。
いつも感謝に満たされております」というようにご先祖様の前で
言ってごらんなさい。
ああ安心だと喜んで下さいます。
その上で、ご先祖様にお話しさせてもらうのですね。
「もし、このご仏壇の中に、またお墓の中に思いを残しておられ、
まだ、暗い悲しい苦しい世界におられるご先祖様がおられましたら、
私の話をお聞きになって下さい。
お陰様で私はこんなに幸せです。
しかし暗い世界になぜおられるのでしょう。
あの世においても、この世においてと同様、暗い世界におられるには、
結果となる原因が必ずあるということです。
原因を作ったら必ず結果が現れるのがこの世の定めです。
ですから、もし暗い世界におられましたら、その原因があった筈でございます。
その原因はこの世に生活された時に、真に神の子としての道を果たされなかったからです。
心の底から人々に慈悲や愛をお与えになりましたか。
また人にご奉仕なさいましたか。
また自分にとって都合が悪い時、人を恨んだり、腹を立てたり、
愚痴を言ったり、要らない取越し苦労をしたり、よけいな心配やら、
不安、恐怖、貪欲に悩むなどなさいましたでしょう。
それらは皆、暗い世界の原因になっております。
しかし本当の神仏は、私達に対して、『いとしいわが子よ、いとしい
わが子よ、そなた達は幸せに生きよ、自分自身を苦しめことなかれ、
己を大切にして、己を大切にするが如く他を大切にせよ。
汝の苦しみはわが苦しみなり、汝らの喜びはわが喜びなり、
自らの心に目覚めよ、自らの心の曇りを晴らして私の胸の中に
入りなさい、私の意識の中に帰りなさい』と仰せられます。
自分の心を苦しめることはほんとうの神様の御心に背くことです。
神様の御心に背いては何者も救われることはできません。
この過ちに気付けば、今、心を素直にして、この地球上の生活を振り返り、
自分でつくってしまった心の過ちをほんとうの神様にお詫びしてください。
この時皆様の心は必ず安らいで参ります。
そして、あの光の世界に昇ることができます。
また、この地上界への一切の思いを捨てて下さい。
思いを残すと、その思いの場所に自らが縛られます。
どうぞ自分の人生を振り返り、反省し、自分でつくった過ちを神仏に
お詫びしてみて下さい」と、お伝えするのですね。
ついでに、もう一つご先祖様に気付いていただくことは
「私のように幸せでございましたか」と尋ねてみますと、
成仏しておられないご先祖様は
「しまった、私は幸せではなかった」と気付いて下さいます。
幸せでないから、成仏できないのです。
~ 感謝・合掌 ~