浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「講演集」より。

2014-06-19 02:04:50 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

   ~ 恩師の御著書「講演集」より ~


          講演集 一


  「自然の法則に平気で背く私達」


世の常の私達が常識と思って生きていることと、
本当の自然の姿とは反対になっております。
自分さえ良ければいい、人様のことなど構っていられない、
他の人はどうでもいいという思いの方が多いのですが、
自然界を見ますと、どんなものでも相互依存、
お互いに持ちつ持たれつの法則の中に生かされております。
自分さえ良ければという勝手なことをしましたら、
自然の姿に反することになり、苦しむようになるのです。

自然界はお互いに持ちつ持たれつですね。
例えば、私たち動物は空気中の酸素をいただいて生きています。
そして、その代わりに二酸化炭素を出しています。
もしもこの地上に動物ばかりでしたら、
酸素が無くなって二酸化炭素ばかりになってきますので、
人間は生きていられませんが、
植物が二酸化炭素を吸って太陽の熱・光をいただくことによって
光合成をを行い、澱粉を作り、酸素を吐き出してくれています。
その酸素を人間が吸い、植物と持ちつ持たれつで相互依存の法則に
従って生かされています。

この太陽系一つ見ましても、
太陽を中心として九つの惑星が一秒の狂いもなく循環しています。
これらは独自に回っているかというと、
そうではなくお互いの引力の作用によって動かされているのです。
自らが動くことによって他の星を動かしている。
ところが、もし地球が、私はもうしんどいから一服しておくと
言って動くのを休んでしまったら、他の天体に大変な影響を及ぼし、
太陽系の存在は破壊されてしまいます。

一方人間は、自分の都合が悪ければ、
平気で人との相互依存の法則を破り背いてしまうのですね。
私は何も悪いことはしていない、間違っていないと言いながら、
自然の法則に背いて苦しみを味わっているのです。


              ~ 感謝・合掌 ~





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