浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

手を打てば響く柏手いずくより
両手の縁に因りて鳴るなり

「ブッダのことば」より。

2017-07-11 23:00:50 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           8、学生ナンダの質問
1080、師(ブッダ)は答えた、
         「ナンダよ。これらの〈道の人〉・バラモンたちはすべて、
         (哲学的)見解によって清浄になり、また伝承の学問によっても
         清浄になると説く。
         戒律や誓いを守ることによっても清浄になるとも説く。
         (そのほか)種々のしかたで清浄になるとも説く。
         たといかれらがそれらにもとづいてみずから制して行っていても、
         生と老衰とを乗り超えたのではない、とわたしは言う。」

1081、ナンダさんがいった、
         「およそこれらの〈道の人〉・バラモンたちは、見解によって、
         また伝承の学問によっても清浄になれると言います。
         戒律や誓いを守ることによっても清浄になれると言います。
         (そのほか)種々のしかたで清浄になれるとも言います。
         聖者さま。
         もしもあなたが『かれらは未だ煩悩の激流を乗り超えてはいない』
         と言われるのでしたら、では神々と人間の世界のうちで生と老衰を乗り
         超えた人は誰なのですか?
         親愛なる先生!
         あなたにお尋ねします。
         それをわたくしに説いてください。」

1082、師(ブッダ)は答えた、
         「ナンダよ。わたしは『すべての道の人・バラモンたちが生と老衰とに
         覆われている』と説くのではない。
         この世において見解や伝承の学問や想定や戒律や誓いをすっかり捨て、
         また種々のしかたをもすっかり捨てて、妄執をよく究め明かして、
         心に汚れのない人々
         ―――かれらは実に『煩悩の激流を乗り超えた人々である』と、
         わたしは説くのである。」

1083、「偉大な仙人のこのことばを聞いて、わたくしは歓喜します。
         ゴータマ(ブッダ)さま。
         再生の要素のない境地がみごとに説き明かされました。
         この世において(哲学的)見解や伝承の学問や想定や戒律や誓いをすっかり
         捨てて、また種々のしかたをすっかり捨てて、妄執をよく究め明かして、
         心に汚れのない人々、
         ―――かれらは実に『煩悩の激流を乗り超えた人々である』と、
         わたしもまた説くのであります。」


                   ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2017-07-11 00:07:50 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

          8、学生ナンダの質問

1077、ナンダさんがたずねた、
        「世間には諸々の聖者がいる、と世人は語る。
        それはどうしてですか?
        世人は知識をもっている人を聖者と呼ぶのですか?
        あるいは〔簡素な〕生活を送る人を聖者と呼ぶのですか?」

1078、(ブッダが答えた)、
        「ナンダよ。世の中で、真理に達した人たちは、(哲学的)見解によっても、
        伝承の学問によっても、知識によっても聖者だとは言わない。
        (煩悩の魔)軍を撃破して、苦悩なく、望むことなく行う人々、
        ―――かれらこそ聖者である、とわたしは言う。」

1079、ナンダさんがいった、
        「およそこれらの〈道の人〉・バラモンたちは、(哲学的)見解によって、
        また伝承の学問によっても、清浄になれると言います。
        戒律や誓いを守ることによっても清浄になれる言います。
        そのほか種々のしかたで清浄になれるとも言います。
        先生!かれらはそれらにもとづいてみずから制して修行しているのですが、
        はたして生と老衰とを乗り超えたのでしょうか?
        わが親愛なる先生!
        あなたにおたずね致します。
        それをわたくしに説いてください。」


                     ~ 感謝・合掌 ~



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