~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第五、 彼岸に至る道の章
11、学生カッパの質問
1092、カッパさんがたずねた、
「極めて恐ろしい激流が到来したときに一面の水浸しのうちにある人々、
老衰と死との圧倒されている人々のために、洲(避難所、よりどころ)を
説いてください。
あなたは、この(苦しみ)がまたと起こらないような洲(避難所)を
わたくしに示してください。
親しき方よ。」
1093、師(ブッダ)は答えた、
「カッパよ。極めて恐ろしい激流が到来したときに一面の水浸しのうちにある
人々、老衰と死との圧倒されている人々のために洲(避難所)を、
わたくしは、そなたに説くであろう。
1094、いかなる所有もなく、執着して取ることがないこと、
―――これが洲(避難所)のほかならない。
それをニルヴァーナと呼ぶ。
それは老衰と死との消滅である。
1095、このことをよく知って、よく気をつけ、
現世において全く煩いを離れた人々は、悪魔に伏せられない。
かれらは悪魔の従者とはならない。」
~ 感謝・合掌 ~