~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第五、 彼岸に至る道の章
17、十六学生の質問結語
1133、バラモンよ。暗黒を払う〈目ざめた人〉(ブッダ)、
あまねく見る人、世間の究極に達した人、一切の迷いの生存を超えた人、
汚れのない人、一切の苦しみを捨てた人、―――かれは真に〈目ざめた人〉
(ブッダ)と呼ばれるにふさわし人でありますが、わたしはかれに近侍
しました。
1134、たとえば島が疎らな林を捨てて果実豊かな林に住みつくように、
そのようにわたくしもまた見ることの少ない人々を捨てて、
白鳥のように大海に到達しました。
1135、かつてゴータマ(ブッダ)の教えよりも以前に昔の人々が
『以前にはこうだった』『未来にはこうなるであろう』といってわたくしに
説き明かしたことは、すべて伝え聞きにすぎません。
それはすべて思索の紛糾を増すのみ。
~ 感謝・合掌 ~