恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第四章 「思い変え」こそ幸せの扉を開ける鍵
◆自分の心を苦しめては幸せになれない◆
それでは、
わるい環境や運命が与えられたらそれに甘んじろということなのか、
と疑問を持たれる方もおられるに違いありません。
一生苦労の連続だったとしても、明るく笑って、楽天的に過ごし、
人には親切にしていれば、苦しみと感じない分だけ幸せかもしれないが、
それではいつまでたっても自分の悪い境遇から抜け出せないではないかと。
ところが、想念はエネルギーですから、いいことばかり思い、
感謝と喜びばかりで生活していますと、だんだんと運も開けてきます。
思いの中に生きているからこそ、思いに翻弄されることなく、
思いを変える練習が大切です。
たとえば、こんなたとえがあります。
「牛の糞に銀蠅が寄る。花に蝶が寄る」
牛の糞はいくら美しい蝶に寄ってもらいたいと欲しても、
寄ってくるのは銀蠅だけです。
花は呼ばなくても蝶をひきつけます。
ということは、私たちも心を美しく清らかにすれば、
黙っていても蝶が来てくれます。
自分の心が牛の糞であるか、花であるか。
花になった時、自然に幸せは与えられ、健康も与えられます。
明るい素直な心を持って感謝と報恩の生活を、
そして見返りを求めず人に尽くす生活をしていれば、
自ずと周囲の環境が改善され、
望んだような現実も引き寄せられてくるものです。
だから、仮に恵まれない環境や不都合な運命の中に置かれていたとしても、
心をテコの支点としてすべてをよしとして受け容れてゆく
肯定的な方向に思いの力を用いたならば、
これが現実を望ましい方向へと動かす力ともなるということを
知らなくてはなりません。
ただし、知る為には自分が行って体験的に確認していくしかありません。
~ 感謝・合掌 ~