ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

笑顔は最後の化粧

2015-06-04 20:56:57 | 日記
私が育った家の近くで、夫が働くことになった。そこに実家は、もうない。しかし、独身時代の私を知った人々がそこにいる。
さあ、困った。なぜって、若かりし私はひどかったからだ。今、思い出しても恥ずかしい。いつも仏頂面で愛想のかけらもない。笑顔を見せるのが損だと思っていたかのよう。常に人をこバカにしたような態度。(あっ、これは気をつけないとチョクチョク出てしまう私の悪いクセだ)なんで、あんなに尊大な態度をとっていたのだろう。
あの頃は、怒っていたのだと思う。どうして、きれいな人ばかり皆優しくするのか。なぜ、頭の悪そうな愛想だけの女ばかりチヤホヤされるのか。冷静に考えれば、しかめっ面でツンケンした態度の女に優しくする人は、いない。でも、あの頃はわからなかった。世間が悪いと思っていた。私だって人一倍がんばっている。手を抜いているとしか思えない子なのに、どうして回りの人は親切にするのか。損だ。理不尽だと。
それから、縁あって結婚し、子どもを授かった。不思議なことに子どもの笑顔を見れば、辛いこともふっとんだ。そのときに、初めてあれ?と思った。笑顔を見れば、こちらも癒される。幸せな気持ちになる。笑顔って、いい。
若い頃の私は不機嫌な顔で、知らず知らずに回りの人に嫌な雰囲気を撒き散らしていたのだろう。何かの本に「笑顔は最後の化粧」とあった。いくら美しく化粧をしても、笑顔がなければ、美しさも半減する。笑顔はお金がかからない。どうせならば、ニコニコしていたほうが、回りも明るくなる。笑顔は、人間関係の潤滑油でもあるのだ。
だが、あまりにも気づくのが遅かった。もう、過去には戻れない。「あの人の奥さん、昔このへんに住んでいたけど、感じ悪かったよね。でも、だんなさんは、いい人だね」と夫が言われることを望むばかりだ。


コメント
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