『あたまにつまった石ころが』『石の卵』

『あたまにつまった石ころが』キャロル・オティス・ハースト文　ジェイムズ・スティーブンソン絵　千葉茂樹訳　光村図書出版
５年生の読み聞かせに使う。イラストの線が細く遠目にきかないのが残念だが、皆食い入るように見ていた。
「あたまにつまった石ころが」って、どういうこと？と思うでしょ。これは、石ころが好きで好きで、石ころのことばかり考えている人の実話。彼は、石ころのことが大好きで、大学は出ていないが後に博物館の鉱物学部長になる。
後書きがステキで、読み聞かせのときは必ず読むようにしている。彼は、博物館の館長のはからいで、大学に通うようになる。その時、彼は同級生に「おじいちゃん」と呼ばれるような歳だったのだ。彼は学ぶことが好きで、館長が退職した後、館長になったという。
好きなものは、好きでいいんだよねと思う本。

『石の卵』山田英春　文・写真　福音館書店
表紙にある丸い石。これは、「ドラゴンの卵」　半分に割ると、不思議な模様が現れる。「雷の卵」と呼ばれる石も半分に割って磨くと美しい色と模様が。『あたまにつまった石ころが』を読むときに、この絵本の写真をぱらぱらと見せる。きれいな石の写真を見ていると石に魅せられる気持ちがわかる気がする。ニュージーランドのモエラキ海岸の奇岩など、自然の不思議さを感じる。