ささやかな幸せ

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絶景 瀟湘八景図

2015-06-14 16:15:55 | 美術鑑賞
絶景 瀟湘八景図 -山水画を読み解く 香雪美術館 2015/5/23~7/26
小さい美術館だが、なかなかいい作品ばかりで私は楽しめた。
●「瀟湘八景図屏風」 入って正面にひかえる大作に目を奪われる。瀟湘(しょうそう)八景とは、中国の二つの河(瀟水と湘水)とこれらが合流する洞庭湖周辺の景勝地を絵画化したもの。目玉ということでか、受付でもらったパンフの見開きに説明が詳しく書いてある。(前期の6/22まで)
●「近江八景蒔絵行厨」 瀟湘八景にならって、近江の景勝地を八箇所選んだものを描いたお弁当箱。お重や徳利は、どこもかしこも美しい蒔絵。こんなお弁当を持っている人って、大名家なのか、豪商なのか、遊郭なのか。
●「舟形燗鍋」 側面は波、持ち手は海老、つまみは柴の束。その柴の一本一本が繊細で折れそう。
●「山水図硯」 硯の回りがとれも大きく、不定形。硯は四角くないのだ。丸い硯の周囲が波の模様。丸い硯を水の中に映る月となぞらえているのか。
●「祥瑞 山水花鳥図平鉢」 これをお茶の菓子鉢にしたら、かわいいだろうな。ちょっと大きいかな。
●高麗 玉子手茶碗 銘「生駒」  高麗 御本茶碗 銘「廬山」  高麗 黄伊羅保茶碗 銘「廬山」 いずれもいいなあと思う茶碗
●横山大観 「正気放光図」 黒々とした松と白い富士の山が対照的。ほのかな薄桃色の光が差すのを見ると朝の富士なのだろうか。身がピリッとひきしまるような美しさがある。
●盆石 雪を頂く富士山のような石。こんな石がよくあったなあ。
●野々村仁清 「吉野山図色紙皿」 私が一番気に入った一品。ちょっと変わった色紙形でおもしろい。(言葉で説明しにくい形・・・)側面のウロコ文様が美しい。
●楽九代了入 黒楽茶碗 銘「春日山」 黒楽に白い景色があり、そこが山を思わせる
 
コメント
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