「おはよう朝日土曜日です」 7/27放送で「吉本の社長会見に見る失敗しない謝罪会見とは?」というのをやっていた。
帝塚山大学 心理学部 谷口 淳一教授によると、吉本の社長会見の問題点は「会話の公理を守っていない」こと。
会話の公理とは、イギリスの言語学者・グライスが考えた会話を円滑に運ぶための4つの基本的なルール
●「様式の公理」あいまいなことを言わない
会見では、記者のパワハラの有無を聞かれ…
岡本社長「うーん…僕的にはそう思っていないが、相手がそう感じているならそうですね」
→有ったとも無かったとも答えていないため「どっちやねん」 質問した方は何も答えてもらえていないので、無駄なやり取りと感じる
●「質の公理」根拠のないことを言わない
会見では、会見を開かせなかった理由を聞かれ…
岡本社長「かえって芸人を傷つけると考えた」
→現段階でその発言を裏付けるような事実はなく、「ほんまか?」となり、発言全体の信頼感を著しく損なう
●「関係の公理」質問に対してずれた答えをしない
会見では、宮迫さんへの処分撤回の理由を聞かれ…
岡本社長「撤回に関しましては、会社の意思です(中略)一度きちんと話を聞いて、そこからやれればいいんじゃないか」
→長々と話した割には質問に明確に答えていないのでイライラ「何が言いたいのかわからない」
●「量の公理」必要なことしか話さない
会見時間5時間半!
→記者の質問に明確に答えないから記者は再度質問。また明確に答えないので、時間の浪費の印象になる
では、どうすればよかったのか?
谷口教授は「会見冒頭で関心の高い話題にイエス・ノーを明言すれば主導権が握れたのでは」という。
・暴言・パワハラがあったのか?
・反社会的勢力と会社の関係は?
を先に説明する。認めたとしても、先に言っているので主張しやすい
◆「関係性の誤解」が生み出す問題
会見で「お前らテープ回してないよな」発言の有無を聞かれ・・・
岡本社長「冗談で…」
谷口教授は「関係性の誤解が原因」冗談が言える関係ではない!とバッサリ。
そんなつもりじゃなかった…→言われた相手がどう思っているかが重要
●私達の周りにも「関係性の誤解」が…
・パワハラ:愛ある指導のつもりなのに
・ストーカー:愛情表現のつもりなのに
・いじめ:ふざけあいのつもりなのに
とやった方は言いがちだが、やられた方は受け止められない。これは、よく聞く言い訳だ。
●誤解を防ぐには?
谷口教授曰く「関係の構築はキャッチボールに似ている」
大事なのは受ける側がどれだけ上手にキャッチできるか。ここで、親子のキャッチボールを例にとる。お父さんは、キャッチボールを続けるために、子供のボールを必死になってキャッチするし、子供がキャッチしやすいところにボールを投げる。
ここで私は愕然とする。「会話はキャッチボール」という言葉はよく聞く。しかし、投げ返せばいいというものではない。相手がキャッチしやすいところに投げているか?きちんととらなかった相手が悪いと思っていなかったか?そういう当たり前のことに思い至らなかった自分が恥ずかしい・・・。
会社なども上司が部下のボールを上手にキャッチすることが大事 ✖こう思うんだと一方通行に語る
→大事なのは、まずは部下の話をよく聞くこと。話を聞いて最適な人間関係が築くことが出来る
冗談はリスクが高い。関係性が構築されていないならば、冗談は言わない、いらんことをしない。関係性が構築されていないのに、冗談を言うと空気が読めないとなるよね・・・。
●部下はどうすれば?
谷口教授は「上司を裸の王様にしない」という。
理不尽なことでも上司の言うことを黙って聞いていれば、上司が「自分はとにかく偉い、自分は何でもできる」と思うようになる。部下が「おかしいことはおかしい」とはっきりいうことが大事だとか。
グーグル人事分析課の研究によると
チーム生産性を高めるには他者の反応におびえたり、しゅう恥心を感じず、自然体の自分をさらけ出せる環境が重要とか。
なかなか深い話だった。
帝塚山大学 心理学部 谷口 淳一教授によると、吉本の社長会見の問題点は「会話の公理を守っていない」こと。
会話の公理とは、イギリスの言語学者・グライスが考えた会話を円滑に運ぶための4つの基本的なルール
●「様式の公理」あいまいなことを言わない
会見では、記者のパワハラの有無を聞かれ…
岡本社長「うーん…僕的にはそう思っていないが、相手がそう感じているならそうですね」
→有ったとも無かったとも答えていないため「どっちやねん」 質問した方は何も答えてもらえていないので、無駄なやり取りと感じる
●「質の公理」根拠のないことを言わない
会見では、会見を開かせなかった理由を聞かれ…
岡本社長「かえって芸人を傷つけると考えた」
→現段階でその発言を裏付けるような事実はなく、「ほんまか?」となり、発言全体の信頼感を著しく損なう
●「関係の公理」質問に対してずれた答えをしない
会見では、宮迫さんへの処分撤回の理由を聞かれ…
岡本社長「撤回に関しましては、会社の意思です(中略)一度きちんと話を聞いて、そこからやれればいいんじゃないか」
→長々と話した割には質問に明確に答えていないのでイライラ「何が言いたいのかわからない」
●「量の公理」必要なことしか話さない
会見時間5時間半!
→記者の質問に明確に答えないから記者は再度質問。また明確に答えないので、時間の浪費の印象になる
では、どうすればよかったのか?
谷口教授は「会見冒頭で関心の高い話題にイエス・ノーを明言すれば主導権が握れたのでは」という。
・暴言・パワハラがあったのか?
・反社会的勢力と会社の関係は?
を先に説明する。認めたとしても、先に言っているので主張しやすい
◆「関係性の誤解」が生み出す問題
会見で「お前らテープ回してないよな」発言の有無を聞かれ・・・
岡本社長「冗談で…」
谷口教授は「関係性の誤解が原因」冗談が言える関係ではない!とバッサリ。
そんなつもりじゃなかった…→言われた相手がどう思っているかが重要
●私達の周りにも「関係性の誤解」が…
・パワハラ:愛ある指導のつもりなのに
・ストーカー:愛情表現のつもりなのに
・いじめ:ふざけあいのつもりなのに
とやった方は言いがちだが、やられた方は受け止められない。これは、よく聞く言い訳だ。
●誤解を防ぐには?
谷口教授曰く「関係の構築はキャッチボールに似ている」
大事なのは受ける側がどれだけ上手にキャッチできるか。ここで、親子のキャッチボールを例にとる。お父さんは、キャッチボールを続けるために、子供のボールを必死になってキャッチするし、子供がキャッチしやすいところにボールを投げる。
ここで私は愕然とする。「会話はキャッチボール」という言葉はよく聞く。しかし、投げ返せばいいというものではない。相手がキャッチしやすいところに投げているか?きちんととらなかった相手が悪いと思っていなかったか?そういう当たり前のことに思い至らなかった自分が恥ずかしい・・・。
会社なども上司が部下のボールを上手にキャッチすることが大事 ✖こう思うんだと一方通行に語る
→大事なのは、まずは部下の話をよく聞くこと。話を聞いて最適な人間関係が築くことが出来る
冗談はリスクが高い。関係性が構築されていないならば、冗談は言わない、いらんことをしない。関係性が構築されていないのに、冗談を言うと空気が読めないとなるよね・・・。
●部下はどうすれば?
谷口教授は「上司を裸の王様にしない」という。
理不尽なことでも上司の言うことを黙って聞いていれば、上司が「自分はとにかく偉い、自分は何でもできる」と思うようになる。部下が「おかしいことはおかしい」とはっきりいうことが大事だとか。
グーグル人事分析課の研究によると
チーム生産性を高めるには他者の反応におびえたり、しゅう恥心を感じず、自然体の自分をさらけ出せる環境が重要とか。
なかなか深い話だった。