ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『着物憑き』

2020-09-06 18:53:01 | 
 毎年9月になると、やたら眠くなったり、頭がいたくなったりする。友達のご主人が医師なので眠気の原因を聞いてもらったら「夏のひどい疲れ」だという。それから、友達と「なんか眠いねえ」という話になると「夏のひどい疲れやねえ」と言い合っている。
 だから、∞さんのDVDや関ジャニ∞TVのアーカイブも見る気がしない・・・。
 でも、「Re:LIVE」のCDを買ったときに手に入れた∞さんの壁紙に スマホを開ける度、PCを開ける度に癒されている。

『着物憑き』 加門七海 集英社
 着物の沼にどっぷりはまった作家が着物遍歴や流儀、着物にまつわる古今の言い伝えや階段をつづったエッセイ。
 おもしろかった。「東と西」「薄物」がよかった。

 この本を読んだ感想ではなく、思い出したことを少し。

 真綿。私は、この年まで真綿は100%綿のことをいっているのだと思っていた。真綿って絹なんだ、知らなかった。昔、ねんねこをクリーニングに出した時、「中綿は真綿ですか?」と聞かれたことがあった。なんでも、真綿なら大丈夫だが、真綿じゃない中綿ならば洗うと中綿が片寄ってしまうらしい。だから、真綿じゃない場合、片寄らないようにしつけ糸で縦横にとめなければならないとか。「ご実家はどこですか?」と聞かれ、「東北ならば真綿なんだけどな」と言われた。真綿が絹とは知らず、綿100%のことだと思っていた私は「???」今になってわかった。

 道明新兵衛。お茶で御所籠を使った色紙点前をしたとき、金平糖などを入れる振りだしを包んでいる組緒の網が道明新兵衛だった。私は、その名前がなかなか覚えられず「道明寺」とか言って「それ、桜餅」と笑われたのだが。違う日にお稽古している方が道明新兵衛の帯締めが好きだと言っていると聞いて、きっと高いものに違いないと思った記憶がある。この本で道明新兵衛と出会うとは。

 衣装黒子。首の後ろにあるほくろのことで、ここに黒子があると衣装持ちになると言われているとか。∞さん!∞さんは、全員首の後ろに黒子があるのだ。(脱退したすばるくんと亮ちゃんも含めて)ぬいにも首の後ろにきちんと黒子があるのだよ~。

 「帯」の龍村の話。「糸」の小石丸の話。つい最近、「よみがえる正倉院宝物-再現模造にみる天平の技-」を見てきたので、縁を感じた。正倉院の宝物を再現するために当時に使われたものをなるべく使おうと御所で皇后さまが育てていた小石丸の絹を使ったとか(在来の蚕の繭は小さいため、すたれていき、国内でもわずかしか作っていない)、染料の日本茜の群生が見つからなかったが御所で見つかりもらってきて育てたとか。
コメント
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