竹内結子さん死去。「ストロベリーナイト」の姫川玲子が かっこよかったのが印象的だった。ご冥福をお祈りいたします。
「ストロベリーナイト」で共演していた丸ちゃん、精神的に大丈夫かな?コロナにかかった大倉くんの濃厚接触者ということで自宅待機しているだけに、悩んでしまいそうだから、心配。
『ペコロスの母に会いに行く』 岡野雄一 西日本新聞社
40歳で故郷長崎にUターンした漫画家(62歳)が、親の老いを見つめてきた日々の、笑えて、温かくて、どこか切ない家族の物語。主人公は、認知症と診断され施設に暮らす現在89歳の母。母が見せる「人生の重荷を下ろしたとびっきりの笑顔」や、著者のはげた頭を見て名前を思い出すエピソード、時折つぶやく亡き父との思い出話などを描いたコミックエッセイ。「忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃないんだ。母を見ていてそう思った」
読みながら、涙、涙、また涙であった。お母さんが布団のへりを持って、見えない糸と鍼で縫物をする場面。夫や子供の服の継ぎをしているらしい。亡くなった父が母のところにやってくる場面。酒乱でさんざん困らせられたはずなのに、夫が現れると穏やかな表情を見せるお母さん。
読みながら、いろいろと私の思いは飛んでいく。
年を取って、母と同居し始めた祖母。ある朝、「大変、寝坊、寝坊」と前掛けをしながら、自分の寝室からふすまを開け出てきた。そこは、記憶にある茶の間ではなく、娘の家のリビング。「しまった!」と一気に現実に戻った顔になったと母は言っていた。
母の夢に、お姉さんが出てくる話。お姉さんは、幼くして亡くなっている。その幼い姿のお姉さんが老人である母の様子を見に来るらしい。元気そうな姿を見て、安心したようにニコッと笑うとか。ちなみに、亡くなった祖母は、母の夢に出てこないらしい。きっと祖母は、しっかり者の母ではなく、末っ子の叔母のところに出ていると私は思う。病弱な姉と待望のご長男である弟に挟まれた母は、しっかり者ではなく、しっかり者にならされたのだと私は思っている。
施設に入所している父は、無口な人である。しかし、介護の人に、野球の話をすごくするらしい。なぜ、自分が阪神ファンになったかという話もするらしい。娘の私は、父が阪神ファンになった理由を知らない。
桟橋で三菱造船所勤務のお父さんの帰りを待つ場面があった。私の父が長崎の三菱電機に勤めていたときがあった。船に乗って職場に通ってたと聞いたことがあったので、こんな感じだったのだと思った。
「しかぶる」という言葉がでてきて驚いた。「しかぶる」とは、お漏らしをすることである。幼稚園の時の私は、よく「しかぶった」ので、母に叱られていた。「しかぶる」は、九州地方の方言だったのか。
ペコロスの母の話を読んで、家族の昔話をいろいろと思い出した。ペコロスの母は、みんなが持っている家族の物語を引き出すから深いのかもしれない。
「ストロベリーナイト」で共演していた丸ちゃん、精神的に大丈夫かな?コロナにかかった大倉くんの濃厚接触者ということで自宅待機しているだけに、悩んでしまいそうだから、心配。
『ペコロスの母に会いに行く』 岡野雄一 西日本新聞社
40歳で故郷長崎にUターンした漫画家(62歳)が、親の老いを見つめてきた日々の、笑えて、温かくて、どこか切ない家族の物語。主人公は、認知症と診断され施設に暮らす現在89歳の母。母が見せる「人生の重荷を下ろしたとびっきりの笑顔」や、著者のはげた頭を見て名前を思い出すエピソード、時折つぶやく亡き父との思い出話などを描いたコミックエッセイ。「忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃないんだ。母を見ていてそう思った」
読みながら、涙、涙、また涙であった。お母さんが布団のへりを持って、見えない糸と鍼で縫物をする場面。夫や子供の服の継ぎをしているらしい。亡くなった父が母のところにやってくる場面。酒乱でさんざん困らせられたはずなのに、夫が現れると穏やかな表情を見せるお母さん。
読みながら、いろいろと私の思いは飛んでいく。
年を取って、母と同居し始めた祖母。ある朝、「大変、寝坊、寝坊」と前掛けをしながら、自分の寝室からふすまを開け出てきた。そこは、記憶にある茶の間ではなく、娘の家のリビング。「しまった!」と一気に現実に戻った顔になったと母は言っていた。
母の夢に、お姉さんが出てくる話。お姉さんは、幼くして亡くなっている。その幼い姿のお姉さんが老人である母の様子を見に来るらしい。元気そうな姿を見て、安心したようにニコッと笑うとか。ちなみに、亡くなった祖母は、母の夢に出てこないらしい。きっと祖母は、しっかり者の母ではなく、末っ子の叔母のところに出ていると私は思う。病弱な姉と待望のご長男である弟に挟まれた母は、しっかり者ではなく、しっかり者にならされたのだと私は思っている。
施設に入所している父は、無口な人である。しかし、介護の人に、野球の話をすごくするらしい。なぜ、自分が阪神ファンになったかという話もするらしい。娘の私は、父が阪神ファンになった理由を知らない。
桟橋で三菱造船所勤務のお父さんの帰りを待つ場面があった。私の父が長崎の三菱電機に勤めていたときがあった。船に乗って職場に通ってたと聞いたことがあったので、こんな感じだったのだと思った。
「しかぶる」という言葉がでてきて驚いた。「しかぶる」とは、お漏らしをすることである。幼稚園の時の私は、よく「しかぶった」ので、母に叱られていた。「しかぶる」は、九州地方の方言だったのか。
ペコロスの母の話を読んで、家族の昔話をいろいろと思い出した。ペコロスの母は、みんなが持っている家族の物語を引き出すから深いのかもしれない。