ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
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『わたしに手紙を書いて』『片手袋研究入門』

2020-09-21 22:22:09 | 
『わたしに手紙を書いて 日系アメリカ人強制収容所の子どもたちから図書館の先生へ』 シンシア・グレイディ文 アミコ・ヒラオ絵 松川真弓訳 評論社
 第二次世界大戦で日本とアメリカが戦ったとき、アメリカに暮していた日系人は「アメリカの敵」とみなされた。大人も子どもも、荷物のように札をつけられ、強制収容所に送られた。図書館司書のクララ・ブリードさんは、自分の図書館に来ていた日系アメリカ人の子どもたちのことを決して忘れず、何年間にもわたって、本やこまごまとした日用品を送り続けた。子どもたちも、収容所からブリードさんにあてて、たくさんの手紙やハガキを送った。子どもたちの困難な時期を、変わらぬ友情で支え続けた図書館員の姿を描く、本当にあったお話
 絵本。「読書は、はかりしれないほどゆたかな、心の糧である」(クララ・エステル・ブリード)の言葉が1ページ目にあるが、本当に収容所に入れられた子供たちは、どれだけ本に励まされたことだろう。自分たちのことを心配してくれる人がいるということがどれだけ心の支えになっただろう。敵と見なされた日系アメリカ人に本や日用品を送り続けるのは、勇気がいったことだろう。ブリードさんの信念に頭が下がる。また、読み聞かせに携わる一人として本を大切にしていきたいと思った。

『片手袋研究入門 小さな落とし物から 小さな落とし物から読み解く都市と人』 石井公二 実業の日本社 
 片手袋とは何か。片手袋とはなぜ発生するのか。街中で出会う、片方だけ落ちている手袋はビッグデータだ。それらを写真に収め、分類し、考察していくと、都市と人が見えてくる。その考察の手法
 落ちている手袋を真面目に体系的に考察。おもしろい。作者は、絵本『てぶくろ』から片手袋に魅せられたという。となると『てぶくろがいっぱい』(スロボドキン 偕成社)を勧めたいところ。と思ったら、きちんと創作物の中の片手袋の章に載っていた。死角なしだな。

 本を読み始めたその日に阪急西宮北口駅の階段で滑り止め付軍手を発見。しかし、電車が到着し、人がいっぱいだったので、撮影を断念。よくよく考えたら、駅の階段は頻繁に掃除するので、片手袋を発見したのは奇跡だったのかも。分類でいくと軽作業類(軍手等)放置型ホーム系か。


 その翌日、掲示板に手袋がピン止めされているのを発見。コロナが心配で手に取って手袋をよく見なかったが、軍手系のような、そうでないような。軽作業類(軍手等)介入型掲示板系 掲示板系は実例が少ないらしい。

 片手袋が落ちていることが少ない9月に二日続けて、片手袋を見つけたが、その後はさっぱり。しかし、実例の少ない掲示板系を見つけるとは、もしかして片手袋に向いている???


 アイスランドに行ったとき、見かけたもの。『てぶくろがいっぱい』みたいだと思って写真に撮っていた。ファッション・防寒類お子様類介入型門扉系
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