2001年の春シーズン、フジテレビ系列の火曜夜10時枠で全12話が放映された、関西テレビ制作による刑事ドラマ。
東京・天現寺署の生活安全課に配属された新米刑事=愛田 誠(堂本光一)が、失敗を繰り返しながら成長していく姿をコメディタッチで描いた、久々に'70~'80年代の刑事ドラマを彷彿させる作品です。
主人公の愛田は安定を求めて公務員になり、危険を避けるため生活安全課を志望した如何にも現代っ子なんだけど、昔気質の熱血刑事=北見(筧 利夫)とコンビを組まされたお陰で感化され、熱い刑事魂に目覚めて行くことになります。
で、事なかれ主義でいまいち頼りない課長=五十嵐警部を演じたのが山下真司さん。その課長をヨイショして出世を狙う、身も心もダサい腰巾着=芹沢警部補を演じたのが石原良純さんというw、明らかに『太陽にほえろ!』を観て育った世代のスタッフによるお遊びキャスティング。
刑事たちはよく走るし、基本はハッピーエンドのヒューマン路線で、当時『踊る大捜査線』や『ケイゾク』等のヒットで刑事ドラマの在り方が大きく変わろうとしてた中、あえて原点回帰を目指す創り手たちの熱い心意気が感じられます。
ただし主役はジャニーズ(KinKi Kids)の王子様ですから、ターゲットは若い女性視聴者層。当時の女子たちはこの昭和テイスト溢れる刑事ドラマを一体どんな風に受け止めてたのか、聞いてみたいけどそんな人はこんなブログ読まないですよねw
私としては、新聞社のカメラウーマン役でレギュラー出演された(当時売り出し中だったであろう)内山理名さん、連ドラにおける刑事役は『刑事貴族』以来10年ぶり(?)の黒木 瞳さん、そして小料理屋の女将に扮した我が青春のオナペット・石野真子さん等、華やかキュートな女優陣に注目したいところ。
スニーカー&マイコン(笑)の『太陽』組はハッキリ言って良い所なしだけどw、堂本くんや筧さんが小柄に見えちゃう180cm超の長身はやっぱり格好良く、ビジュアル面で番組を補強されてます。チビの私が言うのも何だけど、やっぱ大男が揃わないと刑事部屋は絵になりませんから。
それにしても、'99年『TEAM』の草なぎ剛くん、'00年『ショカツ』の松岡昌宏くん、そして'01年『ルーキー!』の堂本光一くんと、いよいよ刑事ドラマのジャンルでもジャニーズ勢が幅を利かせて来ました。テレビ番組が女性向けにどんどん傾いて行く、時代の流れを象徴してるように思います。
「当時の女子たちはこの昭和テイスト溢れる刑事ドラマを一体どんな風に受け止めてたのか…」とありましたのでコメントさせていただきました。
私は現在34歳の女で、このドラマを見た時は中学2年生でした。
もともとは堂本光一が好きでこのドラマを見ていたのですが、筧利夫の情熱的かつコミカルな演技に魅了されて、気づけば切り抜きを集めるほどに筧利夫にドハマりしてしまいました。
昭和テイスト溢れているという部分は、そもそも昭和のドラマを見たことがなかったので特に何とも思わずに現代モノとして楽しんで見ていました。
久しぶりにこのドラマのことを思い出し、検索してこちらのブログに辿り着きました。
記事を読んで筧さんを好きになった中2の青春時代を思い出しました。ありがとうございました😊
別に昭和だけが熱血だったワケじゃないにせよ、『ルーキー!』が放映されてた頃はそういうのが「ダサい」みたいな空気があったと思うんですよね。
番組スタッフや、筧さんも昭和の刑事ドラマを観て育った世代だから、あえて「熱血」の良さを若い視聴者にアピールしたかったんじゃないでしょうか。だからRさんみたいなファンがいてくれて、筧さんもきっと嬉しかったはず。私も嬉しいです。